物流の2024年問題、そして2026年問題と、サプライチェーンを取り巻く環境は年々厳しさを増しています。ドライバー不足や輸送力の制約に加え、ホルムズ海峡をめぐる緊張など地政学的なリスクも高まり、SCM(サプライチェーンマネジメント)に通じた人材の重要性はかつてないほど大きくなっています。

こうした状況を受けて、私が会長を務める日本SCM協会では、2026年6月より新たにオンライン資格「SCM検定 準3級」を開始いたしました。

準3級は、SCMの基礎理論と実務知識を体系的に評価する入門的な資格です。出題範囲は、SCMの基礎、需要予測、在庫管理、購買・調達、生産管理、物流・輸配送、倉庫管理、情報システム・DX、サステナビリティ、リスクマネジメントの10カテゴリと、サプライチェーン全体を幅広くカバーしています。

試験は全20問の四肢択一式で、協会の公式サイト上でオンライン受験ができます。受験料は1500円(税込)と、どなたでも気軽に挑戦していただける設定にいたしました。実務経験や業種は問いませんので、学生の方や若手の社会人、他業種からSCMに関心を持たれた方にもおすすめです。

今回、検定の運営にあわせて専用ホームページ(https://scmcertify.sbs)を開設いたしました。試験範囲や申込方法、受験の手順などはこちらで詳しくご案内しておりますので、ぜひご覧ください。

また、合格に向けた学習支援コンテンツも販売しております。

10章構成の公式テキストPDF(3000円)や、動画12本からなる準3級対策講座(4000円)に加え、テキスト・動画・受験をセットにした「まるごとパック」(8000円)などもご用意いたしました。独学に不安のある方は、こうした教材をぜひご活用ください。

この検定の大きな狙いは、SCM人材の「実力の可視化」にあります。

これまで物流やSCMの知識・スキルは、本人の経験や肩書きに頼って語られることが多く、客観的な物差しがありませんでした。その人がどれだけサプライチェーンを理解しているのかを、誰が見ても分かる形で示すことができれば、本人にとっても、その力を評価する企業にとっても大きな意味を持ちます。

SCM検定は今後、採用や社内昇進の際の一つの目安として認知されることになるはずです。

「この資格を持っている人ならサプライチェーンの基礎が分かっている」と社会全体で共有できる、いわば共通言語のような存在になってほしいと願っています。資格を取ること自体が目的なのではなく、学び、力をつけ、それが正しく評価される。その循環を業界に生み出すことが、本検定に込めた思いです。

今後は準3級を皮切りに、3級、2級、1級へと段階的に整備していきます。

物流危機が叫ばれる今だからこそ、SCMを学び、その知識を客観的に証明できる仕組みが求められています。多くの皆様の挑戦を、心よりお待ちしております。