西濃運輸は、2024年2月からの1年間でスキマバイトサービス「タイミー」を通じて就業した92人を正社員として採用した。

これは同社が同期間に採用した正社員全体の約10%にあたり、物流業界における人材確保の新たな手法として注目される。

本取り組みは、持ち株会社であるセイノーHDとタイミーとの資本業務提携により実現。タイミーは2020年から西濃運輸と取引があり、現場での軽作業や荷役、ドライバー補助などのアルバイト採用を通じて協力関係を築いてきた。

西濃運輸では拠点集約や2車1人運行などによる省人化を図る一方で、柔軟な採用手法としてスポットワークの活用を推進。採用された92人の多くが20〜40代で、業界未経験者も少なくない。実際に現場を経験したうえで正社員として登用することで、企業と就業者の相互理解が深まり、定着率向上にもつながっているという。

西濃運輸では今後もこの仕組みを拡充し、未経験者が安心して物流業務に就ける環境整備を進めていく考え。人材育成と業界全体の活性化を視野に入れた先進的な取り組みとして、他企業への波及も期待される。

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