【神奈川】タムラコーポレーション(岡一郎社長、川崎市川崎区)はこのほど、安全研修会を開催した。同社の社員やパートなど従業員32人が参加した。

開会にあたり、岡社長があいさつ。東京都交通安全協会がまとめる交通事故加害者の手記「贖いの日々」から、死亡事故を起こしてしまったプロドライバーのエピソードを紹介した。同社長は、「交通事故は一瞬で被害者の家族や被害者、本人の家族も含めて不幸に追いやってしまう。交通事故のない会社にしたいと心から願っている」と強調した。

メインの講話は自動車事故対策機構(NASVA)が担当。同機構の宮下勝マネージャーと八木拓チーフが講師を務めた。交通事故の再発防止を実現するためには事故が起きた背景要因を探ることが鍵となると指摘。「責任追求型」ではなく、「原因究明型」の事故分析を行うことが重要と説いた。

続いて、ワークショップを実施。望ましくない結果に対して、「なぜ起きたのか」を問いかける「なぜなぜ分析」を用いて、実際の交通事故事例を分析。参加者はグループに分かれて、相談しながら事故の原因を分析。代表者が原因や再発防止策を発表した。

研修会後半は、2024年度に同社で発生した交通事故の振り返りを実施。事故事例ごとに過失割合や発生した修理費用、保険の支払いなどを説明した。その後、各営業所の所長が登壇。自身の経験を披露するとともに、安全な運転の徹底を呼びかけた。

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