顧客の声をカタチに、新たな価値を機能に様々な現場での困りごとを解決してきたユーエイ(雄島耕太社長、大阪府東大阪市)。2022年に創立45周年を迎え、節目である50周年に向けて今年も同社は歩みを止めない。雄島社長に、昨年を振り返りながら新しい年での目標などについて聞いた。

2022年について雄島社長は「原材料の高騰などで厳しい局面もあったが、売り上げは過去最高を記録することができた。今年は少し原材料価格が落ち着くと予想しているので、より収益を確保することができれば」と振り返る。海外展開を積極的に行っている同社は2022年、「Newsweek(国際版)」と「THE WORLD FOLIO(Web版)」に記事が掲載された。2022年の後半から海外出張が本格的に再開される中で、営業担当が海外の顧客に提案する際に記事を読んでもらっているという。

雄島社長が現在注目している製品は、「IoTセンサーキャスター」と「アルティメットウレタンキャスター」、そして今年発売予定の段差乗り越えキャスター(新バージョン)の3つだ。アルティメットウレタンキャスターに関しては「2022年3月の発売後、すでに多くのお客様に関心を寄せていただき、今後主力製品となる可能性を秘めている」と話す。今後発売予定の段差乗り越えキャスターについては、サイズを新たに、従来品に比べ乗り越えやすさが20から30%アップしている。

同社はSDGsに関する取り組みも積極的に展開。取り組みの一環として、児童養護施設への台車の寄贈を行い、福祉活動を支援することで子どもの健全な育成に貢献している。今後、全国に約600ある児童養護施設すべてに寄贈していきたいとしている。「施設を訪問し職員の方や子どもたちと話す中で、様々な考え方にふれることができている」と話す。

今後の目標について「今年6月完成予定の福岡工場の新しい成型棟が稼働すれば、車輪の国内増産が実現できる。50周年に向け、売り上げだけでなく、品質・知名度でも全国一のキャスターメーカーになれるよう、社員とともに今後もあっと驚くようなキャスターを世に送り出していきたい」と熱く語った。

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