近畿運輸局は8月24日、令和2年中に自動車運送事業者から報告された自動車事故報告書をもとに、事業用自動車の交通事故等の概況をとりまとめたものを発表。今回報告された件数は683件で車両故障を除く288件が死亡事故などの重大な事故で、前年の326件より38件減少している。また事故の種類別では、死傷96件、衝突87件、火災24件などとなっている。死傷事故では、対自転車運転の事故(96件中30件)の報告が最も多い。

業態別にみると、自動車事故報告書届出件数はバスが最も多く、死者数はトラックが最も多くなっている。届け出された事故100件あたりの死者数はトラックが最も多く、届出負傷者数はバスが最も多くなっている。

月別の事故件数では、トラックでは12月が最も多くなっている。曜日別の事故件数では木曜日が、時間別の事故件数では午前9時台が、トラックの事故でそれぞれ最も多くなっている。

乗務員に関するデータでは、トラックの場合は45から49歳の事故が最も多く、経験年数を見るとトラックは5から10年以上が最も多い。乗務開始から事故までの乗務距離は、トラックは50kmまでの事故が多くなっている。

さらには休日明けや、走り始めから200kmまでの事故が多くなる傾向にあるというデータも報告された。