Matchbox Technologies(新潟市中央区)は、自社で勤務実績のある人材情報を蓄積し、専用のデータベース「人材バンク」を構築できるアプリ「matchbox」の活用を物流事業者に提案している。

現役従業員や退職したパート・アルバイト、派遣スタッフ、ギグワーカーなどすべての勤務経験者を登録しておき、仕事内容や業務量にあわせて自組織で求人できるというもの。同社の坂入章夫副本部長は、「現役スタッフにはポスター掲示、退職者にはEメールなどでQRコードを知らせ、人材バンクに登録してもらうことでデータベースを構築していく」とし、「自社専用の派遣会社を持つイメージ。外部の求人サービスに頼らず、低コストで人手不足のない職場を実現できる」と説明する。「ギグワーカーや派遣よりも低予算で活用できることが魅力。派遣スタッフを月に200人分利用した場合と比較すると、70%もコスト削減できた実績がある」。

同アプリでは、求人に応募してきた登録者の働ける時間や勤務実績に基づいて適任者を採用でき、シフト調整や人材配置が簡単にできる。雇用手続きだけでなく、給与計算や支払い、源泉徴収票の発行なども自動で処理される。

 

また、スタッフが無料で利用できる「日払い機能」を標準搭載しているのも特徴。坂入氏は、「スタッフが手数料を負担する給与前払いサービスは多いが、システムを当社が運営しているため無料化できた」とし、「最短で翌営業日に着金する使い勝手の良さが応募者のリピートに繋がる」と胸を張る。企業側が負担する立替手数料は給与総額の1%。

 

同氏は、「募集から採用、シフト・労務管理まで当アプリでトータルサポートできる。将来的には外部への人材マッチングで、利用企業の収益化も図れるよう、開発を進めていく」と語る。

 

◎関連リンク→ 株式会社Matchbox Technologies