自動車関連のコンサルティングをはじめ、プライシングサービス、販売代行・仲介などの事業を行っているD&Dマネージメント(村脇学社長、東京都中央区)のラストワンマイル事業部では、軽貨物運送事業を開始した。

年間売上高が343億円となるD&Dグループの根幹企業である同社。設立14年目を迎え、更なる拡大を見据えて立ち上げたラストワンマイル事業部で、軽貨物運送事業に参入。まずは首都圏を中心に、所属ドライバー30人で宅配業務を行う。

軽貨物運送事業の開始について、責任者の菊池正寛課長は「社会インフラであるラストワンマイル物流の課題解決が世の中のニーズであると捉えており、当社が培ってきた車両調達力や商品開発力を生かして、輸送業務を取りまく環境の整備や荷主企業が利用しやすい仕組みを作っていきたい」という。

さらに、「D&Dグループは、北海道から沖縄まで全国に拠点があるので、こうしたネットワークを生かしながら、軽貨物運送事業を全国に拡大していきたい」とし、「自動車業界の脱炭素社会を目指す企業として、軽貨物車両のEV化も他社に先駆けて取り組んでいきたい。特に1日あたりの配送距離が100km程度の軽貨物事業は、EV車導入のメリットが大きい。この分野での販売展開に商機を見出せる」と考えている。

桐村大樹主任は「軽貨物運送事業を開始することで、当社の強みである軽貨物自動車リースや販売事業とのシナジーの創出も可能となり、安価な軽貨物車両販売やリースバック、オーダーメイド型リースプランを提供することができる」と話している。

ラストワンマイル事業部では、「軽バン販売・リース事業」や「軽貨物運送事業」のほか、準備を進めている「荷主とドライバーをつなぐ宅配プラットフォーム事業」を3本柱として、メーカー、ディーラー、荷主、軽貨物運送事業者などの満足を追求し、価値を提供していく考えだ。

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