北海道物流開発(斉藤博之会長、札幌市西区)は、遠隔での監視・操作機能を搭載したサンデン・リテールシステム製の可動式保冷庫「REVOCOOL(レボクール)」の最新機を2台導入した。遠隔機能搭載モデルのレボクール導入は全国初。
同社では同製品の広い活用を促すことにより、物流の生産性向上やサプライチェーンの効率化を図り、北海道において、同社がビジョンに掲げる「フィジカルインターネット」構築の基盤創りを進めていく考えだ。

新規事業開発部の久保重好課長は活用シーンとして、「一般的なドライの箱車でも、レボクールを活用すれば、3温度帯が効率的に運べる。冷蔵・冷凍の荷量が少ない遠隔地などへも、ドライのトラックに積み合わせて輸送ができ、ドライバーと車両の効率的な運用やCO2の削減にも貢献できる」と紹介。また、「冷蔵・冷凍設備が十分ではない店舗や施設でも、レボクールがこの代わりになる。例えば、深夜早朝に配送先の店舗のバックヤードなどにレボクールを置き、そのまま冷蔵・冷凍庫として使ってもらうことが可能」とするほか、「野外でも長時間使えるので、コロナ禍が一定程度収まった際、野外イベントなどで有効。発電機があれば終日にわたる販売も可能」と話す。

新規事業開発部の佐藤忠部長は、「北海道経済の維持・活性化のためにはサプライチェーン全体での効率化が必要。面積が広く、札幌圏一極集中で、構造的な片荷や季節波動を余儀なくされる北海道の特性にあわせた物流の生産性向上施策を進めていくため、レボクールは重要なモジュールとなる」と解説。

「今回のレボクールを皮切りに、今後も様々なセンシング技術の実装により物流DXを進め、北海道を物流から元気にしていきたい」と話している。

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