着手金なし・完全成功報酬制のM&A支援を手掛ける経営承継支援(東京都千代田区)は8月27日、運送・倉庫業界でのM&Aについて解説するオンラインセミナーを開催する。テーマは、「運送・倉庫業界のM&A事例から学ぶ、新時代を生き抜く経営戦略とは」。参加費用は無料。講師は、同社の笹川敏幸社長(写真上)と運送・ 倉庫業界担当の荻野慎二郎氏(同下)。

笹川社長は、「運送・倉庫業は、価格競争が激しい業界の1つ。ITやAI、ロボティクスが他業界に先んじて導入され効率化が進んでいるが、中小企業の自社単独の努力では、なかなか新たな投資や人材の採用・育成は進まず、それがさらに利益を出しにくい経営体質にしている」と指摘。「利益率改善と言われてもどうやったら良いのか悩む経営者は多く、また、社長のご子息が継がないケースも珍しくない」と付け加える。

 

物流業界出身の荻野氏は、「単独経営の自社ノウハウだけで成長する時代から、相乗効果ある会社と組んで短期間で成長する時代に変わった。大手と組むメリットは多く、デメリットは少ない」と説明。「取り扱う荷物情報が増え、空荷で帰ってくる確率が下がるだけでなく、グループ全体で燃料を買うため、単価が下がりコストを低減できる。さらに、IT・システム化では、大手のノウハウをそのまま導入できるため、開発の時間を圧縮でき、失敗するリスクも大幅に減らせる」とも。

セミナーは午前11時からと午後7時からの二部制で、講演時間は60分。

なお、セミナー視聴後のアンケート回答者へは、同社発行の書籍「業種別M&Aの成功ポイントがよ~くわかる本」が進呈される。