アサヒロジスティクスグループ(横塚元樹社長、埼玉県さいたま市大宮区)は4月17日、第71期経営計画発表会を開催。横塚社長は2024年度経営方針で今期のスローガンを「安全品質と生産性を高め価値ある物流を実現しよう!」と発表し、「2028年度までに、東日本全域の食と農を支える物流インフラを確立し東名阪をつなぐ機能を強化しよう」という中期経営ビジョンを掲げた。

2023年度はグループ全体で売上557億を達成し、今期は595億円・経常利益35億円を目指す。5年後には売上730億円・経常利益45億円を目標としている。

2024年度は、待遇改善の持続的実施(サービスドライバーの給与改善、新卒・初任給の見直し、間接職の賃上げ)、引き続き女性ドライバー10%を目指す(現在7.1%、171人)、アサボというアサヒアシストロボットの充実、AL新規共配センターを開設(今年6月開設)、省力化の取り組みとして草加常温センターにオートストアの導入、新型保冷箱導入等を進めていく。

同社は、2025年1月に設立70周年を迎える。記念ロゴを作成し、車両20台にカラーリングを施したという。

2023年度の振り返りでは、今年4月グループ企業のアサヒフレッシュロジとデイリースタッフが合併したことを発表した。昨年8月には軽貨物運送業務を行うBPトランスポートをグループ化した。

グループの具体的な取り組みでは、昨年度のスローガン「働きやすさを高めよう!」として、事務室やトイレの基準を決めた「職場快適プロジェクト」、女性・若年層・未経験者への対応・運転負荷の軽減として「全車両オートマ化」、ユニフォームリニューアル、ESサーベイ開始、アメリカ研修やアサフェス等のイベント活動の復活、福利厚生の充実をあげた。

新拠点の開設では、昨年6月に草加グロッサリー物流センター、今年1月第2黒ふ頭流通センター、今年2月座間物流センター。社員寮・研修宿泊施設として滑川寮・研修所を開設。また、花見台共配センターの建て替え工事を開始したという。

同社がかねて行っている社内の研修制度であるアサヒ人財育成大学(ALU)では現在までに523人が受講。滑川福田研修センターでは、新人研修を478人(うち未経験者219人・女性62人)にのぼった。

社会貢献活動への取り組みとして、児童養護施設の自動への運転免許取得支援を新設、「埼玉県こども応援ネットワーク埼玉」の活動支援、埼玉県内の中学生向けお仕事紹介冊子に協賛をあげた。

同社長は、「2024年問題によって、運べないつながらない時代になるが、社員寮や自動車学校、研修センターの利用を通し、ドライバーの確保と育成をしていく」と述べた。

同発表会ではこのほか、自主管理経営の表彰では、特別賞として相模原営業所が受賞。3A5Sの模範となったことが受賞理由となった。優秀賞は横浜緑常温センター、東北日配物流センター、本社経営企画グループが受賞をした。

続いて、5年、10年、15年、20年、25年、30年、35年、40年の永年勤続者表彰が行われ、代表者に同社長から表彰状と記念品が手渡された。

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