今年10月に創業70周年を迎えるダイワコーポレーション(曽根和光社長=写真中央、東京都品川区)は庫内作業の現場において新しい人材確保に取り組んでいる。

現場を取り仕切るのは、営業所統括本部本牧ブロック長で横浜本牧営業所の大須賀允所長(同右)。「海外人材派遣のアプライズから、ベトナム人留学生たちを初めて派遣してもらったのはちょうど1年前。まずはラベル貼りなど、5~6人で行う作業1ラインに対し、6人をご紹介いただいた」と説明。「現在は一日当たり14人を派遣していただき、荷主が望む量をこなしている。また、この14人の中に日本語が上手なリーダー人材をいれてもらい、その日の仕事量の報告書作成もお願いしている。ベトナム人留学生に入ってもらってからは業務がうまく回るようになった」と話す。

アプライズ(東京都品川区)の岩堀克英社(同左)長は「ベトナム人の大学生たちは日本に留学し働きながらさまざまなことを学ぼうと、若く意欲ある人材。日本語も文化も、教育してから現場に送り出すので即戦力でもあり、ベトナム人留学生たちが物流現場に入ることで生産性が上がり、企業としては少しでも人件費削減になればと思う。また来日するために心無いブローカーによって多額の借金を背負わされるベトナム人も少なくないので、それを少しでも阻止したいという思いもある」と述べる。

曽根社長は「今後、フォークリフト等の特殊技能も身に着けてもらう等があれば、留学生たちの時給を上げてもお願いしたい。お互いにそれぞれのポテンシャルで成長しあえる関係でいたい」と述べる。

また「最終的にはアプライズ主導でベトナムに合弁会社を作り、その合弁会社を使いながら、きれいな形でインターンシップとかの制度を活用してベトナムの方たちに仕事をお願いしていきたい」と語る。

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