トラスコ中山(中山哲也社長、東京都港区)は、AI(人工知能)による需要予測で商品を配送する「先回り提案・納品」のシステム構築に向け、AIやロボット活用をはじめとしたデジタルトランスフォーメーションのさらなる加速「トラスコDX2.0」を始動した。

同社は、GROUND(宮田啓友社長、同江東区)とシナモン(平野未来社長、同港区)との資本業務提携を行い、新センターの建設費など、同プロジェクトに200億〜250億円を投資する。双方が5億円ずつ出資し、共同でデータの機能強化や在庫の最適化などを手がける。さらに、研究開発では名古屋大学(松尾清一総長、愛知県名古屋市)とも連携し、2026年のサービス開始を目指すという。

仕入先の在庫から物流倉庫、納品先の需要など、すべてAIで管理し、先回りする流通プラットフォームは国内初の取り組みである。

天候変動や季節変動、曜日変動も外部データと連携しており、顧客のその日に求める商品を約1000万点から選んで納品することから、商品を検索して発注する業務の大幅な削減につながる。

中山社長はこの方針に対し、「この推進を進めていき、既存の流通の改革を行う。3者と親密な関係性を築き、物流、デジタルを一層強化していきたい」とし、未来型物流の構築に精進する考えだ。

◎関連リンク→ トラスコ中山株式会社