何十年も先送りされてきた物流業界の宿題

テルヤン:なぁカズキ、東京ビッグサイトで開催されとった物流DXの展示会でめっちゃ興味深い話があったんやで。

 

カズキ:なんや急に。どんな話や?

 

テルヤン:流通経済大学の教授が登壇しとって、物流業界が抱えとる根深い問題について語っとったんや。それがもう、ずーっと前から言われてたことばっかりなんやて。

 

カズキ:ずーっと前からって、どれくらい前なん?

 

テルヤン:1990年代からや!共同配送とか標準化とか、30年以上も「やろうやろう」言うてて、実証実験だけで終わっとるらしいで。

 

カズキ:30年!?そんな長いこと放置されとったん!?それ完全に宿題溜め込んでる子供やないか!

 

テルヤン:ほんまにな。その教授も「昭和の物流から抜け出せてへん」って強く言うとったわ。成功体験引きずりすぎやねん。

 

カズキ:令和やのにまだ昭和引きずっとるんか。それはアカンな。

 

データがないから話が進まへん現場の現実

デジタル化が進む現代の物流システム
画像: Pixabay

テルヤン:でな、なんで改革が進まへんかっちゅう話なんやけど、一番の原因は「定量化できてへん」からやって。

 

カズキ:定量化?どういうこっちゃ?

 

テルヤン:要は数字で示されへんから、他の部署や取引先を説得できへんってことや。現場が「大変なんです!」って言うても、精神論だけやと誰も動いてくれへんやろ?

 

カズキ:ああ、なるほどな。データで見せなアカンってことか。

 

テルヤン:そうそう。さらにヤバいのが3PLの話でな。荷主企業が物流業務を丸投げした結果、自分とこの物流が見えへんくなって「ブラックボックスや」って嘆いとるらしいで。

 

カズキ:丸投げしといて見えへんって当たり前やろ!何言うてんねん!

 

テルヤン:ほんまやで。しかも安い単価だけで短期契約繰り返しとるから、本来のパートナーシップとは程遠い状況になっとるんやて。

 

カズキ:それ3PLの意味ないやん。ただの丸投げと値切りやん。

 

テルヤン:さらにや、元請けが無理に仕事受けて下請けに回すっちゅう多重下請け構造も限界来とるらしい。最近は下請けから「もう無理です」って断られるケースが急増しとんねんて。

 

カズキ:そら当然やわ。キャパ超えたら断るしかないもんな。

 

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適正原価制度の導入で業界はどう変わるんか

テルヤン:今政府内で議論されとる「適正原価制度」っちゅうのがあってな、これが業界の未来を左右するかもしれへんねん。

 

カズキ:適正原価制度?なんやそれ?

 

テルヤン:簡単に言うたら、法令守って安全に運行するために必要なコストを国が示して、それより安い運賃を禁止するっちゅう仕組みや。

 

カズキ:おお、それはええんちゃうん?

 

テルヤン:ところがや、問題は「どこまで細かく設定するか」なんやて。貨物の種類も車両も地域も全部違うから、細かくしすぎたら運用できへんし、大雑把にしたら実態と合わへんくなるんや。

 

カズキ:ああ、そういうジレンマがあるんか。難しいな。

 

テルヤン:しかもや、自分らで工夫して効率上げてきた会社からしたら「なんで何もしてへん会社まで一律で運賃上がんねん」って不満が出とるんやて。

 

カズキ:そらそうやわ!頑張った会社が報われんかったらおかしいやろ!

 

テルヤン:教授もそこは強調しとって、「努力した会社がちゃんと報われるインセンティブが必要や」って言うとったで。制度の成否は、荷主と事業者が同じテーブルで根拠持って議論できる場になるかどうかやって。

 

着荷主も巻き込まな物流改革は成功せえへん

カズキ:ところでさ、運賃払うのは発荷主やけど、荷受ける側の着荷主はどうなん?

 

テルヤン:ええとこ突いたな!実は着荷主をどう巻き込むかが超重要なポイントなんやて。

 

カズキ:というと?

 

テルヤン:荷待ちとか長時間の荷役作業って、大体着荷主側の倉庫や店舗で起きとるやろ?でも運送会社と着荷主は直接契約してへんから、文句言いにくい構造になっとんねん。

 

カズキ:ああ、なるほどな。確かにそれは改善しにくいわ。

 

テルヤン:教授はな、「全体最適にはトレードオフの受容が必要や」って言うとったで。例えば車上渡しを徹底したら、ドライバーは楽になるけど着荷主側の負担は増えるやろ?

 

カズキ:せやな。どっちかが楽したらどっちかが大変になるわな。

 

テルヤン:そこをどう分担して、サプライチェーン全体で持続可能にするかが大事やねんて。最近は食品業界で納品リードタイム延ばしたり、製造業で荷役分離見直したり、前向きな動きも出てきとるらしいで。

 

物流をコスト削減の対象にする時代は終わった

デジタル化が進む現代の物流システム
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テルヤン:最後にな、これからの時代は物流の考え方自体を変えなアカンって話や。

 

カズキ:どう変えるん?

 

テルヤン:地政学リスクとか感染症とか燃料高騰とか、平時が失われつつある今、物流を単なるコスト削減の対象と見るのはもう無理やねんて。

 

カズキ:ほうほう。

 

テルヤン:不測の事態でも商品が届き続ける「安定供給の維持」が最優先になるんや。そのためにはBCPの観点から、余裕を持った物流ネットワークを再構築せなアカンって。

 

カズキ:確かにコロナとかで痛い目見たもんな。

 

テルヤン:そうそう。小売各社がバラバラに仕様やルール作っとるから現場が非効率になっとるんやて。業界の壁を越えた共通プラットフォーム作って、物流の持続可能性を起点に商流を最適化し直すのが急務やって。

 

カズキ:30年越しの宿題、やっと本気で取り組む時が来たってことやな。

 

テルヤン:せやな。昭和引きずっとる場合やないで。令和の物流、ちゃんと作っていかなアカンわ。

 

カズキ:ほんまやで。現場のドライバーさんにとっても、荷主さんにとっても、みんなが持続できる仕組みにせなな。でないと日本の物流が止まってまうで!

 

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出典元:http://www.logi-today.com/1006221

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