もう我慢では乗り切られへん!酷暑リスクの本質

テルヤン:なぁカズキ、この前の14日めっちゃ暑かったやろ?

 

カズキ:暑かったなぁ!なんや今日はそんな話か?

 

テルヤン:それがな、全国で900か所以上の観測地点のうち、35度超えが今年一番多かったらしいで。もう「今年だけ暑い」ちゃうねん。毎年これが当たり前になってきてるんや。

 

カズキ:ほんまやな。物流の現場はどないなってるんや?

 

テルヤン:そこが問題でな。ある業界メディアが酷暑対策のオンライン勉強会を開いてたんやけど、厚労省のお役人さんから企業の現場まで色んな専門家が集まってたんやて。

 

カズキ:へぇ、それはガチな話やな。どんな内容やったん?

 

テルヤン:まず厚労省の担当者が言うてたのはな、職場での熱中症がめっちゃ増えてるって話や。しかも死亡事故になるケースは「最初の症状を放っといた」「対応が遅れた」パターンが多いんやて。

 

カズキ:そら怖いな。運送業界は特にリスク高いんちゃう?

 

テルヤン:その通り!製造業や建設業と並んで、めっちゃハイリスクな業界として認識されてるんや。

 

現場が直面してる生々しい実態とは

暑い環境で働く物流業界の労働者
画像: Pixabay

カズキ:具体的にどんな対策が求められてるんや?

 

テルヤン:まず法律で決まったんがあってな。暑さの指数であるWBGT値が28度以上、もしくは気温31度以上で作業が1時間以上続く場合は、報告する体制を整えなアカンねん。それから重症化を防ぐ手順書を作って、働く人みんなに知らせなあかん義務ができたんや。

 

カズキ:ほぉ、ちゃんと仕組み化せなアカンのやな。

 

テルヤン:せやねん。あとガイドラインではな、実際に暑さ指数を測定して、作業の強さに応じた計画立てたり、休憩場所を確保したり、水分と塩分をこまめに取ったりするのが推奨されてるで。

 

カズキ:でも物流現場って倉庫の中もあれば、トラックの周りもあるし、一人で作業する場面もあるやろ?

 

テルヤン:そこが難しいとこやねん!画一的な対策じゃ通用せえへんから、それぞれの現場に合わせた運用が必要になるんや。実際にある運送会社は、荷台に冷風を送り込む特別な車両を開発して試験導入してたり、ドライバーや整備士に熱中症手当を支給したりしてるんやて。

 

カズキ:お金もかかるし、手間もかかるんやな。

 

テルヤン:他の企業やとな、倉庫内に「熱中症ステーション」っていう専用の場所を設けたり、ファン付きの作業服を配ったり、塩分補給用のゼリーを配布したりしてるらしいで。建設会社では「猛暑対策本部」まで作って、始業時と休憩時に必ず対策を実施する習慣にしてるところもあるんや。

 

カズキ:そこまでせなアカンのか。でも命には代えられへんもんな。

 

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対策してるのに倒れる人が出る理由

テルヤン:ここからが本題やねんけどな、産業医の先生が指摘してたんが「対策してるのに人が倒れるのはなんでや?」っていう話や。

 

カズキ:えっ、ちゃんと対策してても倒れるん?

 

テルヤン:そうなんや。実は暑さを測る機械を置いてても、水分補給を指示してても、eラーニングで教育してても、それが実際の現場運用にまで落とし込まれてへんケースが多いんやて。

 

カズキ:なるほど、形だけ整えても意味ないってことか。

 

テルヤン:せや。しかも管理の死角がめっちゃあるねん。始業直後、休憩の前後、残業時間、夜勤の時間帯、管理者がおらん場所、一人作業、新人や応援スタッフが入る現場とかな。

 

カズキ:そういう場面って、確かに見落とされがちやもんな。

 

テルヤン:そうやねん。それに基礎疾患がある人、寝不足の人、食欲ない人、前の日に酒飲んだ人は特にリスクが高まるんやて。冷たい飲み物を近くに常備する、涼しい休憩場所を事前に把握させる、冷水ペットボトルを首や脇に当てて体を冷やすとか、初期対応を迷わずできる状態にしとく必要があるらしいで。

 

カズキ:現場で判断できる状態を作るのが大事なんやな。

 

テルヤン:もう一つ重要な指摘があってな、熱中症は現場で起きるけど、リスクを生む決定は現場の外で行われることが多いんやて。発注の条件、納期、繁忙期の設定、荷下ろしの方法とか、そういうのが全部現場の暑さリスクに影響するねん。

 

カズキ:つまり荷主企業との交渉も含めて考えなアカンってことか。

 

テルヤン:その通りや!CLO、つまり物流統括管理者には、現場のリスクを経営判断や荷主との協議につなげる役割が求められるんや。

 

電力問題と未来技術で変わる物流の形

暑い環境で働く物流業界の労働者
画像: Pixabay

カズキ:でもな、冷房ガンガンかけたら電気代がエライことになるんちゃう?

 

テルヤン:それが最後のテーマやねん!ある電力系のスタートアップ企業が説明してたんやけど、物流施設では空調だけやなくて、自動化設備とか搬送ロボットとかで電力消費がめっちゃ増えてるんやて。

 

カズキ:暑さ対策すればするほど、電気代が上がる悪循環やな。

 

テルヤン:せやから電力調達を「受け身で買うもの」から「設計するもの」に変える必要があるって言うてたで。完全固定価格での調達とか、変動型との組み合わせとか、再生可能エネルギーの導入とか、色んな選択肢があるらしいわ。

 

カズキ:へぇ、そんな工夫もできるんやな。

 

テルヤン:他にもワイヤレス給電の技術を使って、天井から電波で温湿度センサーを動かして、配線もバッテリーもなしで暑さ指数を可視化する仕組みもあるんやて。それで空調を自動制御して、省エネと安全性を両立させるんや。

 

カズキ:技術の進化もすごいな。でも結局、何が一番大事なん?

 

テルヤン:一番大事なんはな、現場の人が無理せんでええ状態を作ることや。異変を感じた時に「休む」「止める」って言える環境を組織として支える仕組みがないと、人の命は守られへんのや。

 

カズキ:確かにな。我慢を前提にしたらアカンってことやな。

 

テルヤン:そういうこっちゃ。これからCLOが担う役割には、荷主との条件交渉、施設投資、作業設計、人材確保、電力調達、CO2削減まで含まれてくるんや。酷暑が普通になった時代に、物流を止めんと人命を守る仕組みをどう作るか。これは物流現場だけやなくて、管理部門も荷主企業も一緒に考えなアカン課題なんやで。

 

カズキ:ほんまやな。これは業界全体で取り組むべき重要な問題や。現場で働く人たちの命が最優先やもんな。

 

テルヤン:せやせや。コンプライアンスもしっかり守りながら、みんなで乗り越えていかなアカン課題やで!

 

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