物流統括管理者ってただの飾りちゃうん?

テルヤン:なぁカズキ、CLOって知っとるか?

 

カズキ:なんやそれ。新しいアイドルグループか?

 

テルヤン:ちゃうわ!チーフ・ロジスティクス・オフィサーや!2026年度から大きな会社には物流統括管理者っちゅう役職を置かなアカンようになるんやて。

 

カズキ:ほーん、で?それがどないしたん?

 

テルヤン:問題はな、ただ名前だけ付けて届け出すだけの会社が出てきそうやねん。フィジカルインターネットセンターの偉い先生がな、「法律で決まった最低限のことだけやるのはCLOやない」って言うてはるわ。

 

カズキ:あー、形だけ整えて中身スカスカパターンやな。よくある話や。

 

テルヤン:せやねん!権限も予算もデータもない人を置いて、「ウチはちゃんとやってます」アピールするだけやったら意味ないやろ?それを「名ばかりCLO」って呼んでんねん。

 

カズキ:それ完全にアウトやん。コンプライアンス的にどうなん?

 

テルヤン:法律上はセーフやけど、モラル的にはアウトやな。大事なんは、任命した経営者側の覚悟なんやて。

 

まず社内の問題から片付けなアカンやろ

物流改革について話し合うビジネスミーティングの様子
画像: Pixabay

カズキ:で、このCLOさんは何から始めたらええねん?

 

テルヤン:それがな、いきなり他社と組んで共同配送やりましょう!とか外向きの話やないねん。まずは自分とこのサプライチェーン全体を見える化せなアカンって。

 

カズキ:見える化ってよう聞くけど、具体的には?

 

テルヤン:発注の頻度とか、納品の時間指定とか、在庫の持ち方とか、どの部署がどんな負担を物流に掛けてるか全部洗い出すねん。荷待ち時間、積載率、返品、緊急出荷、ぜーんぶや。

 

カズキ:めっちゃ地味な作業やな。

 

テルヤン:せやねん。でもな、ここが一番大事やねん。物流部門の人に話聞いたら「調達は別部門やから」って言われること多いらしいわ。

 

カズキ:えっ、それアカンやつやん。

 

テルヤン:ほんまやで。調達部門が小口でバンバン発注して、営業は時間指定ガンガン入れて、生産計画はコロコロ変わるのに、物流だけが「効率上げろ」って言われてもムリやろ?

 

カズキ:それ完全に詰んでるやん。物流の人かわいそうや。

 

テルヤン:だから最初は社内の歪みを見つけて、社内で解決できる問題を先に潰すんやて。その後で初めて社外との連携に進むべきなんや。順番間違えたらアカンねん。

 

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カズキ:でもさ、CLOって結局現場の人間やろ?そんな権限あるんか?

 

テルヤン:それや!それが一番の問題やねん!先生が言うにはな、CLOが機能せんのは本人の能力不足やなくて、任命した経営側の問題なんやて。

 

カズキ:どういうこっちゃ?

 

テルヤン:CLOには最低でも4つの条件が必要やねん。経営会議で発言できる権限、部署を横断するチーム作る権限、必要なデータにアクセスできる環境、それと改善のための予算や制度を動かせる力や。

 

カズキ:なるほどな。肩書だけ渡して「頑張れや」じゃ話にならんわな。

 

テルヤン:そういうこっちゃ。物流部門の延長で考えてたらアカンねん。営業が取引条件変えへん、調達が発注単位見直さへん、生産が平準化に協力せえへんかったら、CLOは何もでけへんやろ?

 

カズキ:完全に詰みやん。それで「改革進まん」って個人のせいにされたらたまったもんやないな。

 

テルヤン:せやから「任命責任」が大事やねん。しかもな、これからはコスト削減だけやなくてリスク対応も考えなアカンらしいで。

 

カズキ:リスクって、災害とか?

 

テルヤン:それもやし、パンデミックとか、国際情勢の変化とか、もう「想定外」って言い訳が通らん時代になってんねん。安いとこだけに集中したら、いざって時に全部止まるやろ?

 

カズキ:確かにな。効率だけ追い求めたらヤバいわ。

 

物流会社も受け身やったら生き残られへんで

物流改革について話し合うビジネスミーティングの様子
画像: Pixabay

テルヤン:あとな、荷主側にCLOがおるんやったら、運送会社側にも対等に話せる人が必要やねん。それをLPDって呼ぶらしいわ。

 

カズキ:運送会社も大変やな。

 

テルヤン:せやねん。ただ荷物運ぶだけやなくて、データ見て「ここの荷待ち減らせます」とか「この配送頻度は多すぎます」って提案せなアカンねん。

 

カズキ:言われたことだけやる時代は終わったんやな。

 

テルヤン:ほんまそれ。CLO協議会っちゅうのがあってな、2024年から今年3月までに1800人も参加してんねんて。みんな悩みながら頑張ってんねん。

 

カズキ:1800人も!結構おるんやな。

 

テルヤン:せやねん。先生も言うてたけど「CLOは一人やない」って。先進企業の事例見て萎縮する必要ないし、できるとこから一歩ずつでええんやて。ただし「動かなくてええ」とは違うで。

 

カズキ:そらそうやな。一歩ずつでも前には進まなアカン。

 

テルヤン:まとめるとな、2026年度から問われるんは「CLO選んだかどうか」やなくて「選んだCLOに会社変える力を与えたかどうか」やねん。形だけの対応で済ませる会社は、物流危機を乗り越えられへんで。

 

カズキ:ほんまやな。経営者の本気度が試される制度ってわけやな。ワシらもコンプライアンス守って真面目にやってかなアカンで!

 

テルヤン:お前それ無理やりまとめただけやろ!

 

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