ホルムズ停戦後も物流逼迫続く、現場と制度のズレが深刻化
停戦で原油下がったのに何で苦しいままなん?
テルヤン:なぁカズキ、米国とイランが停戦したやんか。原油価格めっちゃ下がったって聞いたで!
カズキ:お、ほんまか!それなら運送会社も助かるやん。良かったな〜。
テルヤン:って思うやろ?ところがや、実際はぜんぜん良くなってへんねん。先物価格は1日で16%も落ちたんやけどな、現物市場は別モンやねん。
カズキ:どういうこっちゃ?先物と現物で違うんか?
テルヤン:せや。先物のWTIっちゅうやつは94ドル台まで落ちたんやけど、実際に取引される現物の方は131ドルとか、差が35ドル以上あるねん。
カズキ:えぐいな!なんでそんなズレるんや?
テルヤン:ホルムズ海峡が実質まだ閉まっとるからや。停戦はしたけど、イランが海峡開けへんねん。そんで11日にパキスタンで米イランが47年ぶりに直接話したんやけど、21時間も協議して結局合意できへんかってん。
カズキ:それアカンやつやん。先物が下がっても物が来んかったら意味ないやんけ。
石油化学の原料不足が止まってへんやんか

テルヤン:さらにや、ナフサっちゅう化学製品の原料があるやろ?これが全然戻ってへんねん。封鎖前は1トン600ドルくらいやったのが、今1190ドルや。ほぼ倍やで。
カズキ:倍!?それ物流にどう影響すんねん?
テルヤン:ナフサからプラスチックができるやんか。段ボールとか梱包材とか、物流で使う資材の値段がガンガン上がっとるねん。実際にポリエチレンとかポリプロピレンが1キロあたり95円以上値上げされたで。22年のウクライナ危機の時より高いねん。
カズキ:マジか。梱包材高なったら運送会社も荷主も困るやん。
テルヤン:せやねん。しかもエチレン作る設備が6基も減産続けとって、再稼働の見通し立ってへんねんて。追加で止まるのは避けられたけど、元に戻る気配がないねん。
カズキ:それ長引くパターンやん。現場はたまったもんちゃうな。
補助金は燃料守るけど原料は守られへんのがキツい
テルヤン:ここからが本題や。政府の補助金で軽油価格は156円まで下がったんやで。3月中旬は178円やったから、けっこう助かっとるやろ?
カズキ:おお、それは確かに助かるわ。ドライバーさんにとってもええニュースやん。
テルヤン:ところがや、この制度はガソリンと軽油みたいな燃料を守るようにできとるけど、ナフサは対象外なんやて。備蓄の法律でも化学原料は後回しにされる仕組みやねん。
カズキ:えぇ…制度がそもそもズレとるやんけ。
テルヤン:せやねん。だから燃料は補助金と備蓄でなんとかなっとるけど、梱包材とか医療用プラスチックとか、そっちの原料不足は放置されたままや。透析の資材とか数週間分しか在庫ないって話もあるで。
カズキ:それ命に関わるやつやん。ヤバすぎるやろ。
テルヤン:しかもや、補助金の財源が1兆800億円あるけど、原油高止まりしたら6月頃に予算尽きるかもしれんらしいで。
カズキ:そんなん持続可能ちゃうやん。現場の負担感どうなんのや。
政府は動いとるけど民間との情報共有が鍵やで

テルヤン:一応政府も動いとるで。3月26日に備蓄放出して、4月に入ってからは厚労省と経産省がタスクフォース立ち上げたり、医療供給の連絡窓口作ったり、けっこう矢継ぎ早にやっとる。
カズキ:おお、それは評価できるな。
テルヤン:せやけどな、政府だけじゃ限界あるねん。現場の在庫状況とか調達の困り具合って、化学メーカーや運送会社が持っとる情報やろ?それが政府に届かんと対策打てへんし、逆に政府が把握したリスクを民間に戻す仕組みも要るねん。
カズキ:なるほどな。双方向でやり取りせな機能せんってことか。
テルヤン:そういうこっちゃ。停戦の期限は4月21日か22日頃やけど、協議が決裂したから延長されるかも怪しいねん。仮に延びても、それで供給がすぐ元に戻るわけちゃうからな。
カズキ:ほんまやな。停戦で相場は下がったけど、現場の逼迫と値上げは続いとるってことやな。
テルヤン:せや。次の局面は政府が民間の実態をどこまで掴んで、それを現場にフィードバックできるかがカギやで。ドライバーさんも荷主も、この先の動き要チェックや。
カズキ:分かったわ。停戦ニュースに安心しとったらアカンってことやな。ほんま現場目線で見んと見誤るで、これ。
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