ドラ日和　-52-

<解説>

トラックドライバーの皆さんも街中をトラックで走行中、突然狭い路地に遭遇し、身動きが取れなくなった経験はありませんか？ 大型トラックで狭い路地に入り込んでしまった際、どのように対処すれば良いのでしょうか？
今回は、トラックドライバー向けに、狭い“道との遭遇”に関するコラムをお届けします。

大型トラックの操縦はテクニックを要する

まず、大型トラックの運転は熟練を要します。その大きなボディサイズ故に、狭い路地での運転は特に難しいものです。トラックの操縦は、小回りが利きにくく、ハンドル操作やアクセル・クラッチワークには慎重さが求められます。中には、狭い路地に誤って入り込んでしまい、脱出できなくなるトラブルに遭遇した経験を持つドライバーも少なくありません。

トラックの操舵性能と最小回転半径

大型トラックの最小回転半径は、ボディサイズに比例して大きくなります。一般的に、小型トラックよりも中型や大型トラックの方が小回りが利きにくい傾向にあります。このため、運転手は適切なハンドル操作を行う必要があります。 一般的なトラックと特殊車両を区別されているもののトラックの最小回転半径は、小型トラックで4.4～6.8m、中型トラックでは7.2～7.5m、大型トラックだと9.9～11.7mだそうです。

ハンドル操作のコツ

大型トラックで狭い路地に入り込んでしまった際、運転手は冷静さを保ち、ハンドル操作に注意を払う必要があります。小型トラックと同じような操作が通用するわけではなく、ボディサイズの影響を考慮しなければなりません。運転手は、乗用車よりもワンテンポ遅くハンドルを切り始めることで、トラックが身動きできない状況に陥るリスクを軽減できます。

狭い路地でのルート選択

トラックが抜け出せなくなるリスクを回避するためには、ルート選択が非常に重要です。事前に地図を確認し、走行難易度が低い道路を選択することが重要です。特に、各地を転々と回る輸送業務では、道路事情を事前に把握することが難しいため、慎重なルート選択が求められます。

トラックが抜け出せなくなった場合の解決法

万が一、トラックが狭い路地で抜け出せなくなった場合は、自ら解決しようとせずに警察官に連絡することが賢明です。警察官は交通誘導や脱出の手助けをしてくれます。トラックが抜け出せない状況で焦って無理な行動をとると、事故につながる恐れがありますので、冷静に対処することが重要です。

まとめ

大型トラックで狭い路地に遭遇した際は、冷静さを保ち、慎重な運転を心掛けましょう。適切なハンドル操作や事前のルート選択が重要です。万が一、トラブルに遭遇した場合は、自ら解決しようとせずに警察官に連絡し、安全な脱出方法を求めましょう。