期待に胸を膨らませて入社した会社の実態が、事前に聞いていた説明とまるで違い、失望のうちに次の転職先を探している方がいるかもしれません。又は人間関係に疲れて「転職」というワードが頭に浮かぶ方もいるでしょう。会社勤務は実際に働いてみないと本当の姿はわかりません。

現在は昔と異なり、転職に対する抵抗感がなくなり、自分に合わない会社に無理をして勤務し続ける必要はないと考える方が増えています。ドライバーが転職に際して、気をつけるべき点について挙げてみたいと思います。


①前職をやめた理由が転職先に当てはまらないかを確認する

例えば前職の運送会社を退職した理由が、車両事故の修理代を全額自己負担にさせられ毎月の給与から一方的に天引きされたことが納得できなかったのであれば、同じ制度やルールが次の会社に無いことをまずは確認すべきです。パワハラやいじめ等の人間関係で嫌気がさしたのであれば、次の会社のクチコミや評判を事前に調べて面接の際に社内の雰囲気を確認しておく必要があります。

また、未経験者がドライバーになる際は「ドライバーの仕事を選んだ理由が転職先に当てはまるか」を確認することが大切になります。例えば、人付き合いがどうも苦手で、一人で出来る仕事をしたいと考えてドライバーを希望したのであれば、転職先で担当する仕事が責任感を持って取り組めば一人で完結でき、煩わしい人間関係と無縁で過ごせるのかを確認したいはずです。

これらは給与や福利厚生等の労働条件の良し悪しよりも本人にとってはもっと大事な事項だと思います。

②社員を大切にする会社かどうかを確認する

ある会社の求人票やホームページを見ると、給与の金額が他社より高く、福利厚生も充実しており、教育やキャリアアップ支援に熱心に取り組んでいる旨が書かれている時、皆さんは本当に実態がその通りなのかを知りたいと思います。それを推し量るための指標が「定着率」です。入社した社員が辞めずに定着していれば、社員を大切にする会社であり、ほぼ問題がない会社と考えて良いでしょう。

反対に、入社した社員がすぐに退職し、常時、採用募集を続けている会社の場合は、表面上の姿と実情が異なる可能性が有ります。転職先を選ぶ際は単に労働条件の良し悪しだけを見るのではなく、もし知り合いが在籍していれば、社内の事情を聴取し、面接の際には「最近入社した社員の定着状況」を尋ねて、その会社が裏表のない会社であることを確認するとよいでしょう。

③給与や休日・休暇は実質を重視する

時々、「歩合給だから敬遠した」「基本給が他社より低いから応募しなかった」と単純に考える人がいますが、手取りの給与金額や支払い方は会社により全く異なり、求人票の金額と実質的な給与の手取り額は必ずしも一致しません。

例えば、固定給で給与が高く見えていた会社が実は固定残業代を過大に設定しているだけかもしれません。逆に歩合給の会社でも日々の仕事が安定していれば、月々の手取り額は固定給より高額になることが多く、保障給の定めもあります。

また、頑張った分だけ直接給与に反映されるので仕事にやりがいを感じることがあります。信頼できない評価者が適当につけた人事評価で給与が決まる制度より歩合給の方がよほど納得できるという人もいるでしょう。

休日や休暇も同様であり、制度として存在するから実際に休めるとは限りません。休日出勤が常態化し、休暇も取りづらい雰囲気があるかもしれません。

それらの実態は面接で聞かなければわかりません。面接の場では「休日や休暇は実際に休めるのですか?」と確認しましょう。労働条件は募集内容を見て自分なりに判断するのではなく、相手に確かめることを躊躇しないことが大切です。