新入社員の達子(たつこ)と先輩達による日常時々非日常な微コメディ漫画、元気いっぱいに連載中☆

第55話

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第56話

僕にとって1位!!

はみだしッ!ドラ日和
運送業界のイメージ
タツコ
ママやんさん、物流業界ってドライバー不足が深刻だって聞きますよね。なんでドライバー集まりにくいんスかね~?
ママやん
やっぱりどうしても物流業界にはマイナスのイメージが付きまとっていることが大きな理由なのかな…。
拘束時間が長そうだったり、残業が多そうだったり、給料が安そうだと思われているよね。
ママやん
実際、経済産業省の調査によると、運送業界におけるマイナスイメージの上位は

「休日・休暇が少ない」
「業界の状況がよくない」
「将来性が期待できない」
「仕事が安定していない」

って感じなんだよ。
タツコ
うーん…実例を並べると悪いイメージばっかり…。
タツコ
でも荷物を運ぶ人がいなかったら、みんなの生活は誰が支えんの!? 超大事な仕事じゃん!!
ママやん
それに物流業界は低賃金で労働時間が長いというイメージも大きいかも。
労働時間が長いのは需要の増加もあるけど、積載率が悪かったり、荷物の積み下ろしで荷待ち時間が長かったりと、イメージだけじゃなく実際にいろんな問題もあることは確かだね。
タツコ
そうなっちゃうと若い子らはみんな避けちゃうよね~。
周りにも「頑張ってる人ってちょっとカッコ悪い」とか言ってる子もいたぐらいだし、ラクして手軽に稼ぎたい~って声もたくさん聞くよ。
なんかちょっと調子狂っちゃうな~。
ママやん
う~ん…まぁそれもそうなんだけど、とにかく若年層がなかなか集まらないから、運送業界は高齢化も進んでるよね。
長時間労働や休みが少ないという労働環境は、特に若い世代には魅力的じゃないのはわかるよ。
それにラクしてお金もらえるに越したことはないからね。
タツコ
でも、物流業界の仕事は増えているんですよね??
EC市場の拡大とか、宅配の増加とか。そりゃーもうイロイロ!!
ママやん
そうなんだよ。EC市場や宅配の取扱数は増えているから、人手不足は解消できないまま業務が増えているんだ。
働き方改革の影響もあるし、企業としては労働環境を整えながら人材を確保する必要があるんだよね。
タツコ
じゃあ、どうすれば労働環境を整えて、人手不足を解消できるんスかね?
このままじゃヤバイっすよ?みんなの生活!!
ママやん
労働環境を整えるためには、労働時間の改善や休みの確保はまず大事だよね。
それから給料や福利厚生の見直しも従業員の満足度を上げる手助けになるし、再配達を減らすような取り組みも必要だと思うかな。
タツコ
まず働きたいって思える環境になってくれないと、みんな選んでくれないですよね!!
あとはもうイメージ!! 悪いイメージ消していかないと!!
ママやん
おぉー良いこと言うじゃん?
アンタみたいな若い子がいっぱい増えてくれれば、物流の未来も明るいんだけどね~。
タツコ
むむ~ッ!!使命感!!
みんなが働きやすい環境を作って、物流業界に新しい風を吹かせたいッ!!
アチシ社長になろうかな??
所長
実に頼もしいけど、タツコくんはまず見習い脱却して、早いトコ一人前にならないとね。
タツコ
…ハッ!! 所長いたんスかッ!?
所長
期待してるよ、タツコくん。
タツコ
おっすおっす!! 頑張りまッすッス〜!!

物流・運送業界の課題と改善への道

物流・運送業界は現在、人材不足に直面しています。その背後にはさまざまな原因が潜んでおり、業界に必要な労働力がなかなか集まりません。
今回は、この問題の背後にある主要な要因と、改善へのアプローチについて探ってみましょう。

1. 少子高齢化の影響

物流・運送業界は、若手が少なく、中高年の従業員が多いのが特徴です。
しかし、少子高齢化の影響で若い労働者が不足しており、これが人手不足の一因です。
また、中高年層が定年や体力面を理由に業界を辞めると、その数だけ労働力の減少が起きます。
この現状を改善するためには、若手労働者を業界に引き込む施策が必要です。

2. 給与の低さ

物流・運送業界の平均給与は、全ての産業の平均よりも低いとされています。
低い給与水準は、多くの労働者が他の高収入の業界に流出する原因となっています。給与改善が人材確保のために不可欠です。

3. 長時間労働

長時間労働は、人手不足の原因の一つであり、さらなる人手不足を引き起こす要因にもなっています。
従業員が足りないため、1人あたりの業務負担が増え、長時間労働が当たり前になります。
この悪循環を断ち切るために、労働時間の改善が必要です。

4. マイナスイメージの解消

雨の日は道路が滑りやすくなり、渋滞や事故が増えます。時間通りに配達するのが難しくなります。

5. 労働環境の整備

労働環境の見直しは、人材不足の解消に向けた大切な一歩です。
長時間労働や休みの少なさ、低賃金といった課題を改善し、働きやすい環境を整えることが必要です。
従業員の満足度が高く、企業のアピールポイントとなる働きやすい職場づくりが、人材の定着と確保に寄与します。

6. 組織サーベイ(企業が組織の現状を可視化するために実施する調査)の活用

組織サーベイを活用し、従業員の意見を収集することが労働環境の改善に役立ちます。
従業員の声を反映させ、労働環境の改善策を実施することで、業界全体のイメージ向上と人材確保につながるでしょう。

物流・運送業界が人材不足から脱却し、より多くの人々が魅力を感じる業界になるためには、これらの課題に真剣に取り組む必要があります。
労働環境の改善や給与の見直しは、業界の未来を切り開く鍵となるでしょう。
そして、エッセンシャルワーカーとしての役割を果たす従業員を大切にし、業界全体の健全な発展を図っていくべきです。


次回は10/3更新予定! お楽しみに!