倉庫業者6社が出資して2022年11月に立ち上げた情報システム開発会社、チームソリューション(東京都品川区)。情報システムの企画及び開発を中心に情報をつなぐことで、さらなる物流サービスを向上させ、さまざまな社会課題を解決することを目的としたシステム会社で、出資企業はダイワコーポレーション、阪南倉庫、三信倉庫、小山企業、共進倉庫、醍醐倉庫の6社。阪南倉庫の堀畑浩重社長がチームソリューションの社長を務める。

DX(デジタルトランスフォーメーション)で6社が協業する形だが、堀畑社長はこのほど「DX推進計画シート」を作成し、DXをより導入しやすいよう提案していく。

「物流効率化にDX・システム化は不可欠だが、全くゼロからでは、何から手をつけていいかわからない企業も多いと思う」と堀畑社長。シートには「自社の目的・特徴」「経営方針」「経営資源」「市場ニーズ」「必要な技術革新」「これからの会社のイメージ」などを記入するスペースがあり、「まずは、このシートに自分の思うことを書けば、もっとこうすれば良いなどと深掘りでき、霧が晴れるような気持ちをお持ちいただけると思う。自社の置かれている立場を理解し、自社がどういう技術を持っているかなどをあらためて書いてみると、イメージが見えてくるはず」と説明する。

「同業者だからこそ、DXの難しさを感じることはある。時代の変化が激しいなか、こうしたシートを活用することで、各社がより進化していただければ」と語る堀畑社長。また、「いま、自社に何が足りていないのかが見つかれば、大きな負担になることなく、実行できることが必要だと思う。DX導入には国の補助などもあるので、自社の方向性が把握できれば、どういう補助や支援を使えるかなどが見つけやすい」と提案し、「阪南倉庫では情報システムを30年前から作っていて開発力がある。ぜひ情報システムの連携を広げていきたい」と意欲を示す。