リベロ(東京都港区)が運営事務局を務める「引越業界の未来をつくる会」は7月11日、大阪市中央公会堂で第3回協議会を開催した。

同会は「人材不足」「価格競争」「業界全体のサービス品質向上」など、引越業界の課題解決を目指すために集まった全国の経営者による団体。昨年5月の発足以来、「引越業界を『働きたい』と言われる業界に」をゴールに掲げ、引越事業者間で積極的に議論を重ね、課題解決と価値向上に取り組んでおり、今年5月現在で112社が加盟する日本最大級の引越ネットワークに成長している。

開会のあいさつではリベロの鹿島秀俊社長(写真)が、「今日は全国から68社も参加いただいている。力を合わせて短期間に一気に変えていきたい」と意気込んだ。

 

同会の理事長を務める土田大輔氏(人力引越社)も、「課題山積だが横のつながりを生かし、スピーディーに取り組んでいきたい」と語った。
理事の白川淳氏(スタイル引越センター)は、「われわれは新規のお客さんがひっきりなしに来る『繁盛店』ではなく、同じ顧客や取引先が繰り返し利用し協力してくれる『人気店』を目指すべき」と断言。

同会では、「資材共同購買プロジェクト」を立ち上げ、会員事業者のコスト削減を支援。段ボールの共同購買では単にボリュームディスカウントを狙うだけでなく、顧客向け直配システムも提供している。

また、「業界の品位改善・コンプライアンスの維持」にも取り組んでおり、白ナンバー引越事業者の問題について意見交換。「事故・トラブルが起きれば業界全体のイメージダウンにつながる」ことから、行政やマッチングサイトに働きかけていくという。

 

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