京都府の運送事業者ではドライバーの意識を改革するために、これまで行ってきたミーティングとは異なる取り組みを行っている。

従来は自由参加で、長距離を担当しているドライバーはあまり参加していなかったという同社。今年からは、全員に参加してもらい、会社の経費を全て見せて経営状況を説明しているという。

ミーティングでは、現状の燃料価格と昨年、一昨年の価格を見せ、どれだけ上がっているかを比較してもらっただけでなく、オイル代やタイヤ交換代、人件費など会社に係るすべての経費を数字で確認してもらい、「利益が減る中で給与を今まで通り維持していることを説明した」という。

同社社長は「会社が取り組んでいる姿勢を全て見せて、『これからはドライバー一人ひとりに意識を変えてもらい、協力していかないと現状の給与を渡すことができない』と伝えた。今までは当たり前のように使っていた高速についても考えて使用してもらうように伝えた。日々のタイヤチェックも単に確認するだけでなく、減り方を確認しながら早めのローテンションで長持ちさせることが経費削減につながることなども説明した」と話す。

今までとは違うミーティングをしたことでドライバーの意識も少し変わり、高速代に変化が出てきたという同社。コロナ禍の難局を乗り越えるため、社員一丸となって様々な取り組みを行っていく考えのようだ。