伊藤忠商事100%子会社のマネーコミュニケーションズ(東京都港区)は、手数料が1%〜と業界最低水準の三者間ファクタリングサービス「プリケア」を展開している。

 

入金サイトが長い売掛債権を譲渡し、早期の資金化が図れるファクタリングについて同社営業部の北浦智揮氏は(写真左)、「経産省や中小企業庁が推奨する資金調達手段で、金融機関からの借り入れ枠を利用せずに調達できるのが特徴」と説明する。

 

 

同社の「プリケア」は、「三社間ファクタリング」と呼ばれる仕組みで、導入に際しては、運送事業者が運賃を請求する荷主に同社スタッフが事前にサービス概要を説明し、承諾を得る。北浦氏は、「伊藤忠グループである当社が荷主に丁寧に説明し、パートナーを務めることで、信用補完につなげられるのが大きな強み」と語る。

 

「導入時のスピード性では二社間ファクタリングには敵わないが、取引先審査とすることで、運送事業者さん側の与信を問わない点も魅力」と付け加えるのは鎌田寛也氏(同右)。「事前に準備いただければ、『荷主からの急な大口依頼で、傭車先への支払いが膨れてしまう』というような緊急性の高いスポット案件でも、安価な手数料で資金を調達できる」。

 

さらに、同サービスは、同社が手掛ける給与前払いサービス「プリポケ」とも併用が可能。「プリポケ」は、スマホアプリなどによる申し込みで、給料日を待たずに働いた分の給料をドライバーや倉庫スタッフが受け取れる仕組み。

 

「直接払い型」プランと「立替払い型」プランの2種類があるが、「後者のプランは、運送事業者さんの財務状況によってはお断りせざるを得ないケースもあったが、『プリケア』を導入いただくことで与信の幅が広がり、より手厚くサポートできる」という。

 

「実運送は入金サイトが長くなりがちで、協力会社さんが多い運送事業者さんほど負担を背負っている状況」と寄り添う両氏。「より多くの輸送業務を受けられるよう、伊藤忠商事100%子会社の当社が全力でお手伝いしたい」と語る。

 

問い合わせは、0570(085)698番。

 

◎関連リンク→ プリケア