名備運輸(丸川靖彦社長、愛知県小牧市)ではこのほど、DSA(梅原丈嗣代表、名古屋市)によるドローン講習を社内で実施。ドライバーら4人が受講した。

同講習は座学と実技を4日間で学び、ドローンの基本的な操作から実践まで、確実な知識と操縦技術を身につけるもの。DSAは県内を中心に各自治体と災害協定を締結しており、同社でも災害時の要請に対応できるよう社会貢献活動の一環として取り入れた。

実技講習は災害時など特殊な状況下を想定し障害物のある倉庫内で各方向からマニュアル操作が行われた。GPSのない状態で風の抵抗を受ける機体をコントロールすることに、丸川悠・翼両取締役は「非常に難しい」としながらもシミュレーションを繰り返して安定感と集中力を発揮。

梅原代表は人名救助におけるドローンの必要性について「発見が何よりも早いので、いち早く救出活動に入れる」とし、運送会社の災害支援については「緊急車両にもドローンを積載し、道路状況が確認できない場合は無理に侵入せず一旦ドローンを飛ばしてほしい」と命を守る観点から語った。丸川社長は「いずれ物流業界でドローンが活躍する時がきたら先駆けとなってほしい。災害時にもお手伝いができれば」と育成に意欲を示した。

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