4年ほど前、見ると幸せになれる「幸運のタクシー」が話題になった。日本交通が7台だけ用意したピンク色の表示灯を付けたタクシーのことだ。折しも同時期に「幸福を呼ぶトラック」を走らせようと計画していた運送会社があった。関東一円で物流サービスを提供しているロンドグループ(藤本明広代表、東京都江戸川区)だ。同社は今月中旬から、4年前に保留していた計画を実行に移した。

同グループが保有している車両220台のうち1台のみを「幸福を呼ぶピンクロンド」として、緑色で統一しているロゴ「LONDO」をピンク色のポップなデザインにして、関東一円で走らせている。

ピンクロンド号が配備されている同グループの市川車庫配車センターの安食仁所長は「沈滞ムードが漂うなか、明るい話題を提供したいという思いと、当グループではこの数年で女性トラック乗務員が20人に増え、今後も仲間を増やしていきたいという思いを込めて実行に移した」という。

「ピンクロンド号を目撃した乗務員から運転希望者が続出するほど好評で、社内で最も注目される人気車両となった。社内で意見を出し合って生まれたピンクロンドは、デザインが可愛くて目立つというだけでなく、『幸福を呼ぶ』にふさわしいものになっていると思う」としている。

偶然にも、ピンクロンド号のナンバーは、同グループが希望したわけではないがラッキーナンバーの77番が当てられた。同グループでは、「『幸福を呼ぶピンクロンド』に関する宣伝は特にする予定はない」としているが、「ピンクロンド号のロゴを見て幸せな気分になってくれれば」と話している。

◎関連リンク→ ロンドグループ