香港発の配送プラットフォーム「Lalamove(ララムーブ)」を運営しているLalamove Japan(ララムーブジャパン、シン・チャウ社長、東京都千代田区)は、主に中小企業の少量かつ軽量の荷物の即時配送を低価格で提供している。

日本では8月5日から、東京23区でサービスを開始。10月には、神奈川、千葉、埼玉の一部の地域にサービスエリアを拡大し、首都圏全域と関東地方におけるサービスエリアの拡大を目指している。

同サービスは、インスタント配達アプリに配送元と配送先を指定するだけで近くにいる配達パートナーと数分でマッチングし、即時配送してくれるもので、契約や固定費は一切かからない。

荷物のサイズや個数単位での料金設定ではなく、距離制と時間制2つのタイプの価格設定を用意。基本料金(2㌔㍍未満)は1480円で、選択した軽貨物車両1台に積載可能な荷物を搭載することができる。

香港で設立した同社は、2013年に配達を依頼したいユーザーと配達ドライバーを瞬時につなぐプラットフォームの運営を開始。スマートフォンの普及にともなって、事業を拡大し、アジア、中南米、欧州・中東・アフリカの13の市場に進出している。

香港の宅配事情について、ドライバーオペレーションおよび市場拡大担当ディレクターのギャリー・フイ本部長は「従来から香港では利用者が電話を掛けると30分程度でドライバーが集荷にくるという軽バンやトラックのコールセンターがあった」と話す。

「それに対して、日本は予約して荷物配達を依頼するユーザーが多く、ドライバーのサービス品質を重視する傾向があるため、プラットフォーム上のすべてのドライバーが十分なサービスを提供できるようにしなければならない」と考えている。

配達パートナーについては「黒ナンバープレートと軽貨物車を持っているドライバーを募集していく」としており、エリアについては「日本のほかの主要都市にもサービスエリアを拡大していく予定」としている。

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