「これから先、やがて新型コロナが収束したときに、改めてドライバー不足になることが予想される。そうなったとき、この認証を取ったことによって求人に少しでも役立つかもしれないし、また、社内のコンプライアンスを徹底する上でも良いことだと思う」と話すのは、マツシタ運輸(東大阪市)の松下導治社長。同社は、第一回となる2020年度の「働きやすい職場認証制度」を取得した。

同制度は、職場環境改善に向けた各事業者の取り組みを「見える化」することで、求職者のイメージ刷新を図り、国交省、厚労省が連携して、求職者の運転者への就職を促進することを目的としたもの。

かねて、コンプライアンスや時間管理はしっかり取り組んでいる同社だが、さらに徹底するという意味合いと、その思いを形にして社員に伝えるために、同認証を取得することにしたという。「就業規則を見直し、社員のために有給休暇をきちんと取れるようにしたり、時間外労働を削減したり、給与の底上げなどにも取り組んだ」と松下社長。「ハローワークの求人票にも取得していることを記載できるそうなので、これから従業員を募集する際に役立てることができるのではないか」と期待する。

同社は安全性優良事業所(Gマーク認証)も2016年に取得しているが、こちらも「荷主へのPRというより、従業員のため、社員教育につなげるために取った」と言い切る松下社長。「Gマークにせよ働きやすい職場認証制度にせよ、業界内だけでなく、荷主企業や、仕事を探している一般の人たちに広く認知されればありがたい」と願いを込めて話す。

◎関連リンク→ マツシタ運輸株式会社