日本通運 北海道恵庭市に新倉庫開設、半導体関連産業に対応
NIPPON EXPRESSホールディングス(堀切智社長、東京都千代田区)はこのほど、グループ会社の日本通運(竹添進二郎社長、同)が北海道恵庭市に半導体関連産業に対応した新倉庫「NX-TECT Hokkaido」を開設すると発表。8月から稼働する予定。
「NX-TECT Hokkaido」は、鉄骨造り3階建て、延べ床面積は5万1096.69平方m。主に、最先端ロジック半導体の国産化を目指すRapidusの半導体製造工場「IIM-1」(北海道千歳市)に関わる物流業務を行う。新千歳空港から約20キロ、JR札幌貨物ターミナルから約22キロ、苫小牧港から約40キロと、航空・鉄道・海運のそれぞれの拠点から近く、半導体製造に関わる一般材料の保管業務を行う物流拠点として優位な立地にある。
千歳市では、世界最先端の半導体の開発・生産を行うRapidusの工場の建設が進められ、今後、半導体関連企業の集積とともに周辺エリアの物流需要の増加が予想されている。NXグループは、半導体関連産業を重点産業と位置付け、半導体に関連した物流の取り組みを加速させており、日本通運がRapidusをはじめとする半導体関連産業に対してソリューションを提供するための拠点として、半導体関連産業に対応した新倉庫「NX-TECT Hokkaido」を開設する。
空調設備を完備し、最適な温湿度帯での保管に対応する。各フロアや区画ごとにセキュリティを設け、非常用発電も設置し、災害時にも稼働可能な体制を整えている。
来年1月には、苫小牧市において、北海道で需要拡大が見込まれる半導体製造工程に必要な化学品、高圧ガスなどの危険品保管需要に対応した、多機能物流拠点を新設する予定。
また、日本通運は、「IIM-1」への本州発の部材の輸送手配を行う「取りまとめ業務」の1社に選定された。日本通運の拠点である山口県岩国市の大竹ターミナル及び東京都品川区八潮のエフ・プラザ東京L棟が中継基地となり、ターミナル業務を行う。サプライヤー各社の部材を集約し、安全かつ効率的な輸送を実施することで、Rapidusの生産体制をサポートする。
◎関連リンク→ 日本通運株式会社
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