「物流2024年問題」への対応で、ドライバーの労働時間を考慮した配送で積載効率が低くなってしまった食材宅配サービス会社と、働き方改革関連法への対応で、配送回数を減らし効率化を進めているコンビニ会社が、配送に関する初の協業を開始する。

 

食材宅配サービス「ワタミの宅食」を手がけるワタミ(渡邉美樹会長、東京都大田区)とローソン(竹増貞信社長、同品川区)は4月6日から、配送トラックのシェアリングを開始。ローソン店舗への配送トラックの非稼働時間を活用し、「ワタミの宅食」の商品を営業所約20か所へ配送する。

土曜・日曜・祝日に限定し、対象地域は東京都、埼玉県の営業所。配送時間帯は夜間から早朝で、対象となる商品数は1日平均で約3200食。

今回の取り組みについて、「配送商品の温度帯やシェアリング可能な時間帯が合致し両社の物流拠点も近かったことから、双方の課題解決と持続可能な配送網を構築することができる」として、今後、2024年度中を目途に、順次、エリア拡大を目指すとしている。