運送会社の仕事内容にはさまざまなものがありますが、欠かせない存在として運行管理があります。
安全で安心して移動できるように、さまざまな仕事を行っています。
こちらの記事では、運行管理の仕事内容やなるメリットなどについてご紹介します。


運行管理の仕事

一口に運行管理の仕事といっても、さまざまな内容があります。
ここからは、運行管理の仕事について詳しくご紹介します。

安全管理

安全に事故やトラブルがなくドライバーが荷物を運べるように、管理をします。
しっかりと事業者の中からドライバーとして選ばれた者だけが運転するように管理も行います。
ドライバーも人間ですので、日によっては体調が悪い、寝不足などトラブルが発生してしまうものです。
そんな時に、安全に運行ができないと判断した時には、そのまま荷物を運んでトラックに乗らないようにさせます。
適切な時間を超えて運転が必要になりそうな時には、交代のドライバーを用意するのも安全管理の役目です。
ドライバーが安全に運転できるようにスキルを磨く講習を行い、さらには荷物の積み込みも管理します。
事故にならないようにトラックへの荷物の量や載せ方も見ます。

車両管理

どんなにドライバーが運転に気を付けていても、車両に不具合があれば重大な事故につながってしまう可能性があります。
少しの不備であっても気が付けるように、こまめに事業用自動車の点検をするのが車両管理の仕事です。
ほかにも、自社の自動車の数が間違いがないか台数を点検することや普段とは違う異変がないかも確認します。
万が一何かあった時には走行させないようにし、調査を行います。
この時、運行スケジュールに影響が出てしまわないように、調整を行うのも仕事の一つです。

スケジュール管理

顧客に迷惑をかけないように、スケジュールの管理も行います。
運行にミスが生じてしまうと、ドライバーや顧客などさまざまな方に迷惑がかかってしまいます。
そのため、慎重で綿密に考えることが必要です。
頼むドライバーも何年も経験がありコツを掴んでいる人から、まだ始めたばかりでそこまでキャリアがなく慣れない方もいます。
そのため、皆同じではなく、能力を見ながら計画を立てることも大切です。
どんなに時間に間に合わせ、すべての荷物を運びたいと思っても、ドライバーへ無理させてはいけません。
業務割を作る時には、連続運転時間や休憩時間にも配慮しながら作成しなければなりません。

労務管理

ドライバーが安全に走行できるように、人材の管理も担当します。
対面でドライバーと顔を合わせ、点呼をして問題なく車両に乗れそうかどうか確認します。
この時、細かくアルコール摂取や睡眠状態、免許証を携帯しているかなども見て、問題なければ走行可能です。
万が一アルコール摂取や体調不良があった場合は走行させません。
ほかにも、休憩や睡眠ができる施設も一緒にチェックします。
せっかく休みたいと思っても、休息できる施設がなければ過重労働です。
残業しすぎていないかも一緒に点検します。

配送ルートの管理

効率良く配送する場合は、適切なルート選びが大切です。
考えずに運んでしまうと、時間内にすべてを運べずに終わり、ドライバーにも負担をかけてしまいます。
ずっと座りっぱなしでの運転にならないように、健康面も考えつつ、より多くのものを運べるルートを考えなければなりません。
適切なルートを選んで運べれば、自社のコスト削減にもつながります。
同じ道を無駄に何往復もしてしまうと、ガソリン代ばかりがかさみます。
道路工事の情報もしっかりと確認し、避けたルートを考えることも大切です。
天候も加味しながらドライバーが運びやすいように管理をします。

運行管理の仕事を行うメリット

運行管理は誰でもなれるわけではなく、試験に合格した人だけがなれます。
ここからは、運行管理の仕事を行うメリットについてご紹介します。

就職しやすい

運行管理の資格は簡単に取得できるものではないため、持っているだけで自分の好きな職場を選びやすくなります。
転職する際に運行管理の仕事をまたしたいと思った時にも、運送会社や旅行会社など選べる幅も広く困りません。

天候に左右されにくい環境で仕事できる

外周りをするような仕事ではないため、基本的に内勤のみです。
天候に左右されない環境で仕事ができますし、体力勝負ではない分長く続けやすいでしょう。

運行管理の収入について

運行管理の仕事に就きたいものの、どの程度稼げるのか気になっている方もいるかもしれません。
勤める企業にもよりますが、正社員の場合は年収で350万円前後、大手に就職できれば700万円前後が期待できます。
経験によって昇給も期待できる仕事です。

まとめ

運行管理の仕事はドライバーを守るためになくてはならない存在です。
安全管理をはじめ労務管理やスケジュール管理などを行って、ドライバーをサポートします。
資格がなければならない仕事でもあるため、持っていれば就職や転職にも有利になります。
収入も経験や頑張り次第で期待ができます。