ドライバーの離職率を下げるために取り入れたい福利厚生　癌検診「N-NOSE」とは？

運輸業界と郵便業を合わせた統計では、入職率、つまりこの業界に入ってくる人の割合は、2020年では14.5％でした。
一方で、離職率は13.3％となっています。
他の業界も合わせたすべて業界の入職率は13.9％、離職率は14.2％です。
この数字を見る限りでは、物流業界の離職率はそう悪いわけではなく、比較的安定していると言えます。

といっても地域や企業による差もあるので、人材確保に悩んでいる企業は少なくありません。
実際に人材が足りないために倒産してしまった企業もあります。
人手不足を理由として倒産した企業のうち、業界別で見ると最も多いのは道路貨物運送業となっています。
離職率自体はひどくないとしても、業界として人材が足りない状況がみられるため、少しでも離職を防ぐ手段を講じている企業が増えています。

こうした問題の解決策としては、従業員の労働時間や職場環境の改善を含めて、様々な取り組みがなされています。
その中でも多くの企業が取り組んでいるのが、従業員への福利厚生でしょう。
ドライバーが求人を見る時には、特に健康面でのケアを行う制度をチェックすると良いです。
というのも、運輸業の離職の原因として多いのが、体力的もしくは肉体的な大変さが挙げられているからです。
重量のある荷物の積み下ろしをするということに加えて、ずっと集中力を保ったまま運転するのには体力が求められます。
運送ルートにもよりますが、長時間の運転をするドライバーもいるため、どうしても体力的な負担があります。

仕事が忙しい、まとまった休みが取れないといった事情があるにしても、体のケアはしっかりとしなくてはなりません。
体調が優れない状況が続いているのにも関わらず、病院に行くこともできずに時間が過ぎ、大きな病気となって症状が現れてから初めて病院に行くのでは遅いのです。

こうした現状を打破するためにも、健康診断をすべての従業員が確実に受け、健康管理をするように企業として率先しているところは条件が良いと判断できます。
とはいえ就業時間が不規則だったり、突然運輸スケジュールが変わったりするトラックドライバーの場合、制度として検診を取り入れているものの、実際には受けるのが難しいこともあるでしょう。
そこで、より簡単かつ短時間に検診を進める方法を探すことが必要になってきます。

一般的に企業に勤める従業員の健康管理の一環として行われる検診には身長や体重、腹囲などを測る一般検診、メタボ検診の他、血液検査があります。
血液検査では糖尿病や高脂血症などの兆候が見られないかやコレステロール値が高く、脳血管障害や心臓血管障害のリスクが高まっていないかなどを見ます。
さらには腎臓や肝臓に関する数値を見て、内臓への負担をチェックする検査も行います。

こうした検査に加えて、癌検診を実行するケースも多くあります。
バリウムを飲んで行う胃癌検診やX線を使う肺癌検診、便潜血を見る大腸癌検診などです。
女性については、別途婦人科系の癌検診や乳癌検診なども行います。

このように検診にはいろいろな種類があり、特に癌検診はそれぞれ別に受ける必要があります。
そのため、検診のために何回も病院や検診センターに行かなくてはならず、仕事や休日の時間がとられてしまうのが難点です。

そこで注目を集めているのが、簡単に癌検診ができるN-NOSEという方法です。
企業の福利厚生の一環として採用した場合、会社に集荷スタッフが取りに来るため、面倒な手間が掛かりません。
通院不要で癌検診ができる検査です。
この検診方法では、胃癌や肺癌、子宮癌などの15種類もの癌のリスクを検査できます。
しかも、発見が遅れがちな膵臓癌や肝臓癌も調べられ、ステージ1の段階からの早期発見が可能とされています。
簡単で短時間、そして効果が高いという意味で、まさに最強の福利厚生となる検診方法と言えるでしょう。
これなら忙しいトラックドライバーでも、病院に行かないで無理なく健康管理ができて安心です。

体力的に充実した状態を保ちたいトラックドライバーにとって、健康管理はとても大事です。
そのため就職先を探す際には、福利厚生の一つとして従業員の検診を徹底させているところを見つけ、安心して仕事を続けていけるようにすることが求められます。
たとえば、日頃忙しいドライバーたちが確実に検診を受けられるよう、簡単にできて効果の高いN-NOSEはとても良い手段です。
こうした検診を取り入れている企業に入り、自分たちの健康を保てるように努めたいものです。

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