岡山県貨物運送(岡山市北区)はSDGsの取り組みの一環としてEVトラックを初めて導入した。10月28日に本社で納車式が執り行われ、原田和充社長は「SDGsの最重要目標の一つが気候変動への対策。わが国でも2050年にカーボンニュートラル達成の目標が設定されており、CO2の排出量削減に向けて業界全体の取り組みが必要」と話し、今後も次世代トラックの導入を進める考えを示した。

導入したのは三菱ふそうトラック・バス製の「eCanter」(車両総重量7.3トン、最大積載量3トン)1台で、倉敷主管支店(岡山県倉敷市)に配置。「1日の運行距離が50kmほどのJR倉敷駅前エリアを中心とする小口集配業務に就く予定で、夜間電力を活用した普通充電の方式を採用した」(小川貴広支店長)という。

EVトラックの塗装は昭和27年から平成2年まで、およそ36年間にわたって使われたカラーリングを再現。原田社長は式典の出席者を前に、昭和18年に県内の運送79社が統合されて生まれた同社の歴史にも触れながら「来年の4月1日で創立80年を迎えるが、古き良きものと新しいものを融合させ、100周年に向けて邁進したい」と話した。

◎関連リンク→ 岡山県貨物運送株式会社