青果物輸送の支援事業を展開することを目的に、Vegetable Logistics Support有限責任協同組合(LLPベジロジ)が設立された。青果物物流DX推進協議会、低温物流の協議会、高鮮度維持倉庫の協議会を傘下に置き、各協議会は青果物物流改革に有用な製品やサービスを生み出すための調査分析、研究開発に取り組み、その成果をLLPベジロジと共有する。

 

同組合が取り組む青果物輸送支援事業(ベジロジ事業)のコンセプトとなるのが、設立発起組合員である千曲運輸(長野県小諸市)の中嶋剛登社長が提唱する「中嶋メソッド」だ。青果物輸送のプロとして培った見識に加え、高機能冷蔵トラック、高機能鮮度維持倉庫、業務管理システムを駆使し、青果物物流の課題解決を目指す。

組合設立登記日である8月31日(野菜の日)には、「第1回ベジロジサミット」が開催された。

 

地域を代表して、柳田清二佐久市長並びに小泉俊博小諸市長が開会と閉会の辞を務めた。また北海道大学特任教授の吉野正則氏が、「プラチナ触媒によるフードロス削減とフードロス削減コンソーシアムについて」というテーマで基調講演を行った。

 

中嶋社長による「中嶋メソッド」に関する講演をはさみ、「青果物物流事業のSDGsを考える」というテーマでパネルディスカッションを開催。同社長のほか、松本洋央氏(フードテクノエンジニアリング部長代理)、川村篤史氏(インテック情報流通基盤サービス事業本部シニアエキスパート)、細川実宣氏(パブコ営業・カスタマーサービス事業販売戦略部長)、田中祥雄氏(セントライ青果執行役員)、原田篤氏(横浜丸中ホールディングス代表取締役社長)、星野治彦氏(全ト協役員待遇部長)、佐久間恒好氏(商運サービス代表取締役)が登壇。青果物流の課題と未来について、運送業界、市場・仲卸、車両開発、倉庫開発、システム開発のそれぞれの立場から意見を交わした。

 

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