今なお散乱する「ペットボトル爆弾」 モラルは守られるか
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Image: weekly-net.co.jp
公園の片隅にあふれるゴミの山に近付いたトラックの窓からドライバーがゴミ袋を投げ捨てる――GW中のある日、ニュース番組でこんな動画が流れた。
映像はモザイク処理され、社名やナンバーなどは分からないが、大量のゴミを投げ捨てる様子は衝撃的だった。
ゴミの投棄自体が許されない行為だが、いまだ解消しないのは尿の入った「ペットボトル爆弾」だろう。
何よりもドライバーのモラルが問われるゴミ問題だ。
「爆弾」は幹線道路沿い、特に市街地から外れるバイパス道路を走れば見ない日はない。
また、高速道路のPAでも植え込みの陰に潜んでいることがある。
休憩施設の清掃を行うMBC広島(広島市安佐南区)で15年働く男性スタッフに話を聞くと、「ペットボトル爆弾が1日5、6本転がっているのは当たり前。この5年くらいが特にひどい気がする」という。
さらに「冬は『大きい方』が駐車マスに残されていることも…寒いからトイレまで歩きたくないのかな」と苦笑。この男性は「施設をきれいに保つことが我々の仕事だし、トラックのドライバーさんの苦労は分かる」と寛大な気持ちで業務をこなしているというが、聞くに堪えない話だ。
また、70代の女性スタッフも、トラックはどこでも停めて休めるわけではないことも知ったうえで、「片付けるのは正直イヤ。利用者みんなが気持ち良く使えるように、せめてトイレに捨ててほしい」と深刻だ。
家電配送を行う広島県内の運送会社の社長は、「ゴミの捨て方まで会社が指導する必要があるのか。家庭での教育やモラルの問題」と呆れた様子。
関西まで食品を運ぶ運送会社の幹部は、「ペットボトル爆弾には私も辟易していて、会議で呼びかけたことがある。うちのドライバーはやっていないことを祈る」と神妙な顔で話す。
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