運送業界のDXを推進しているユアルート(横浜市神奈川区)は、運送事業者向けに事務作業を請け負う業務代行サービス「トラウケ」を提供している。玉谷風輝CEOは、「配車係として運送会社に勤務していた頃、事務作業の多さを目の当たりにしていた。デジタル化・DX化の前の第一歩として、事務作業の一部をお手伝いできれば」と語る。

 

同サービスでは、データ入力や請求関連、日報のデータ化など、代行する業務は多岐にわたる。同CEOは、「運送会社の事務作業は膨大で、社長自らがその工数を抱えていることもしばしば」と指摘。「ルーティンワークを一括して委託いただくことで、優先度・重要度が高い業務に集中できるはず」とし、「事務作業のプロである我々にお任せいただくことで、業務の効率化を実現し、管理コストの削減も図れる」と説明する。

同サービスのフローは、まずは対面でヒアリング。「課題のある業務を洗い出し、マニュアル化することで、遠隔で業務を支援する」という。

「事務員を正社員で雇うには、人件費だけでなく、パソコン、デスク、その他備品など、様々なコストがかかるうえ、離職する可能性もある」と指摘。「当サービスであればマネジメントの必要もなく、低コスト・低リスク」とし、「顧客情報はセキュリティソフトを利用して厳重に取り扱う」と語る。

自身が配車係を経験したことで、「現場を知っていることが強み」と話す玉谷CEO。「ドライバーも配車係も休みなく働かれている。推測だけでなく、現場の『事実』を見ないと良いサービスは開発できない」とし、「代行が目的ではなく、業界の発展を目指したい」と語った。

 

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