後継者問題に苦悩する運送経営者「今まで甘やかしすぎた」
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Image: weekly-net.co.jp
後継者問題で頭を抱えている運送事業者は多い。人材不足だけでなく、コロナ禍で物量が減少し売り上げが下がる中で、会社を継がせるかどうか迷っているという経営者に話を聞いた。
同社は、倉庫を保有して管理と配送をしているが、取引企業が1社だけのため、年々売り上げが落ちている。そのため、コロナウイルス感染が拡大する前から営業をして新たな荷主を獲得しなければならないことを後継者に伝えていたが、「全く動かず、現状のままになっている」という。
車両も古く、年々、修理代が増え、その分で利益がなくなってしまっているという同社。「ドライバーも高齢化が進み、これから先どうしていくべきか見えてこない」と嘆く。
同社社長は「今まで後継者を甘やかしすぎたと反省している。何を言っても言うことを聞かないし、都合が悪いことからは逃げて、こちらのせいにする。このままでは引き継がせることができない。2~3年前までは良い形にして継がせたいと思っていたが、今は5年後をめどに会社をたたむ方向で考えている」と本音を漏らす。
「様々な情報を積極的に取って考えを変えるわけでもなく、単に既存の顧客を守ることだけに必死になって衰退していく状況を見れば、引き継がせずに会社をたたむ選択をした方が良い。理想は会社を継いでもらうことだが、今の状況では到底任せられない」。
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