2017年に創設された一般社団法人軽貨物ロジスティクス協会(永井弘明代表理事、東京都渋谷区)は今年、コロナを機に寄り合いの業界団体から、会員にとって価値のある団体となるために、時代に即した若手中心の新たな体制でスタートした。

次の世代へバトンを渡すための基礎作りのため、経験豊かな永井氏(ロジエージェント会長)が新代表理事に就任したほか、副理事には瀬戸口敦氏(北商物流社長)、理事に遠山毅氏(アクシスネットワーク社長)、蓮沼綾仁氏(H.A.S社長)、嶽山新氏(Trasaburou社長)、村上陽一氏(ミスターカーゴ社長)がそれぞれ就任した。

新体制となって、組織のスリム化を行い、軽貨物業界の知名度と健全化を目的に、日本一の物流法人加盟団体を目指す。体制を変えることによって、役員一人ひとりの役割をより明確にして、それぞれが実務を遂行していかなければならなくなったが、協会員に必ず恩恵がある団体にしていくという考えで新体制がまとまっている。

また、コロナ禍において、軽貨物業界がエッセンシャルワーカーとしてスポットライトが当たっているこの機に、業界全体のイメージを高めることで、ドライバーの求人や会員の増加につなげていきたいとしている。

新体制となって早速、わらべや日洋グループの物流関連事業会社のトランスKポーター(尾崎隆社長、東京都東大和市)やD&Dマネージメント(村脇学社長、同中央区)の軽貨物事業部が加盟が決まっており、業界で注目され始めている。

永井代表理事は「人生の半分以上を過ごした物流業界に恩返しすべく、私の経験と培ってきた人脈で会員各社と所属ドライバー、そして業界全体の指針となる活動を行っていきたい」とし、「社会の変化を受け入れながら社会と共生して、皆様の日常生活の一部としてあり続ける為に、理事一同邁進する所存」としている。

なお、同協会では、新型コロナ感染予防対策として、抗原体検査キットの共同購入や、人材育成の研修の一環として、元日本ハムファイターズの選手として活躍した白井一幸氏の講演など、積極的に協会活動に取り組んでいる。

◎関連リンク→ 一般社団法人軽貨物ロジスティクス協会