昨年4月の労働時間制限導入以降、トラック運転手の給与が目減りし、業界からの人材流出が始まっています。あなたも運送業に関わる方なら、この状況に心当たりがあるのではないでしょうか？

 

レバレジーズの調査によると、運転手の約3割が勤務時間の削減を経験し、4人に1人が年収減少に直面しています。驚くべきことに、運転手の半数以上が転職を検討中か、すでに業界を去っているのです。特に「より良い賃金を求めて」という理由が最も多く、約44%を占めています。

 

職場内で同僚の退職を目撃したという回答も約2割あり、この危機は個人の問題を超えて業界全体に波及しています。人手不足が深刻化する中、運送会社は単に人材確保だけでなく、現場スタッフの定着に向けた労働環境の抜本的見直しが急務となっています。

 

こうした課題に対し、テクノロジーによる打開策も進展中です。高市内閣が11月に発表した経済対策では、自動運転技術の実用化が重要施策として位置づけられました。さらに、国土交通省は約10年後をめどに、東京-大阪間の一部で「自動物流道路」の実現を目指しています。

 

あなたが運送業界で働くなら、こうした技術革新がどのようにキャリアに影響するか考えてみましたか？人の手に頼る従来型の物流から、テクノロジー主導の新たな物流システムへの転換期に、私たちは立ち会っているのかもしれません。

 

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