航空測量大手のアジア航測と提携したパーソルグループ傘下の企業が、ドローンを活用した革新的な測量技術の実証に成功しました。この取り組みでは、操縦者から見えない場所でのドローン飛行（レベル3.5）により、山間部の河川や砂防施設を撮影し、立体的なデータモデルの作成に成功しています。

 

「操縦者の目に見えない場所でも、高精度な3Dデータ取得が可能になった」と関係者は語ります。この実験ではパーソル側が通信環境の調査や緊急時の対応策設計など、運用面での技術支援を担当。目視外飛行においても確実にデータを収集できることを実証しました。

 

皆さんは2022年12月に完全自律飛行（レベル4）が法律で解禁されたことをご存知でしょうか？現在、この技術は主に物流分野で活用されていますが、測量業界でも注目を集めています。今回の実証では、将来の完全自律飛行に向けた課題も明らかになりました。特に安全性と効率性の両立には、飛行ルート設計時のリスク評価プロセスの確立が不可欠です。

 

測量業界ではドローン活用への期待が高まっていますが、有人地帯での飛行許可取得や運用面での課題が残されています。物流分野と比較すると、補助者なしの目視外飛行の事例はまだ少ないのが現状です。今回の実証は、こうした障壁を乗り越え、測量技術の革新を加速させる重要な一歩と言えるでしょう。

 

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