27日、アサヒグループホールディングスが緊急会見を実施し、深刻なセキュリティ侵害について初めて公の場で説明しました。「ランサムウェア」と呼ばれる身代金要求型のコンピューターウイルスによる被害で、約190万件を超える個人情報が流出した可能性があることを公表しています。あなたやご家族の情報も含まれているかもしれません。

 

流出の恐れがあるデータには、企業への問い合わせ履歴のある一般消費者情報が最も多く152万件以上、従業員とその家族の記録が合わせて約27万件、さらに社外関係者の連絡先なども含まれています。こうした大規模な情報漏えいは、私たち消費者のプライバシーに直接関わる問題です。

 

業務面では、来年2月以降の完全復旧を目指していますが、受注システムは段階的に再開される予定です。具体的には、アサヒグループ食品が12月2日から、ビールと飲料部門が翌3日からオンライン注文の受付を始めます。あなたがよく購入される商品の入手しやすさにも影響があるかもしれません。

 

サイバー攻撃の手口としては、グループのネットワーク機器を経由してデータセンターに侵入され、社員パソコンからの情報抜き取りが行われたとされています。犯行グループ「Qilin」はすでに一部の盗み出したデータをネット上で公開し、9300件以上のファイルを入手したと主張しています。

 

この事態は企業の決算にも影響を与え、アサヒグループは年間決算発表の延期を決定しました。あなたの個人情報を守るためにも、こうした企業のセキュリティ対策強化が今後さらに重要になってくるのではないでしょうか。

 

 

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