アジア発のオートモーティブテック企業が香港市場への本格進出を果たした。11月20日、土瓜灣地区にオープンした大型拠点は、販売からメンテナンスまでを統合した新しいビジネスモデルを提案している。

 

この施設は約4万2千平方フィートの広さを誇り、3階層構造となっている。上層階には快適な車両展示エリアが設けられ、欧州車や高級車種を含む多様なラインナップが用意されている。一方、下層階ではケア部門が配置され、点検や整備、リフレッシュ作業に対応。電気自動車向けサービスも提供している。

 

「従来の香港中古車業界には、アフターフォローの不足や取引の不透明さという問題がありました。私たちはその常識を覆したいのです」と創業者は語る。同社は2015年にシンガポールで設立され、現在は7つの市場で事業を展開。ソフトバンク・ビジョン・ファンドなどから7億シンガポールドル超の資金調達に成功し、急成長を続けている。

 

香港の中古車市場は2025年時点で約18億米ドル規模とされ、2030年までに年間8〜9%の成長が見込まれている。高額な新車価格や重い税負担から、中古車需要は安定的に推移。この企業はAI技術を駆使した透明性の高い取引と、販売・整備・金融・保険をワンストップで提供する体制で、市場に新たな選択肢を提示している。あなたも車の購入からアフターケアまで、一貫したサポートを受けられる新時代の自動車体験に触れてみてはいかがだろうか。

 

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