公共交通の未来図が動き出した。いすゞ自動車とベンチャー企業ティアフォーが手を結び、無人運転可能な路線バスの共同開発に乗り出すことになった。両社は戦略的パートナーシップを締結し、いすゞは60億円の資金をティアフォーに投入。このプロジェクトでは、人間のドライバーがほぼ不要となる高度な自律走行システム（レベル4相当）の実用化を視野に入れている。

 

あなたが普段利用する路線バスが近い将来、無人で安全に走行する姿を想像できるだろうか？この共同事業では、ティアフォーが保有する最先端の自律走行ソフトウェア技術と、いすゞが長年蓄積してきたバス車両製造のノウハウを融合させる。両社は将来的に、全国の交通事業者向けに完全自動運転に対応したバスのトータルソリューションを提供することを目指している。

 

ティアフォーは、世界中の開発者が協力して進化を続ける自動運転基盤「Autoware」の主要開発元として知られている企業だ。既に様々な国や地域で走行実験を重ねており、国家プロジェクト「グリーンイノベーション基金」にも参画している実力派だ。あなたの街の公共交通が抱える人手不足や運行効率の課題が、こうした革新的技術によって解決される日は思ったより近いかもしれない。

 

 

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