景気の先行きが見通せないなか、アメリカの住宅改修市場に冷え込みが広がっています。大手ホームセンターのホーム・デポは18日、今期の業績予想を下向きに修正しました。

 

あなたの家の改装計画、延期していませんか？実はそうした消費者心理が業界全体に影響しているようです。ホーム・デポ幹部によれば、金利引き下げや住宅ローン金利低下による市場回復が期待されていましたが、残念ながら思うような効果は現れず、むしろ経済の減速懸念が強まっているとのことです。

 

修正された見通しでは、年間の調整後1株利益は当初予想の2%減から大幅に悪化し、5%の落ち込みが見込まれています。既存店売上高についても「わずかなプラス」との表現に下方修正され、8月時点で示されていた1%増の見通しを引き下げました。

 

注目すべきは消費行動の変化です。第3四半期の売上高は413億5000万ドルと市場予想を上回った一方で、キッチンやバスルームなどの大型リノベーションプロジェクトを先送りする傾向が鮮明になり、既存店の取引額は1.6%減少しました。

 

業界関係者からは「人件費や物流コストの上昇、輸入品への関税など、複数の要因が利益率を圧迫している」との分析も聞かれます。あなたの家のDIY計画も、こうした市場環境の影響を受けているかもしれませんね。

 

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