札幌市東区にある高級車販売店が車両検査の重要項目を省略する不正を行っていたことが明らかになりました。北海道運輸局は4月21日、この事案を受けて当該店舗の車検場認証を剥奪し、検査担当者への解任処分を実施しました。

 

この不正は、札幌トヨタ自動車が運営するレクサス東苗穂店で発生。社内調査によって、2022年4月から今年4月までの約3年間、ブレーキ機能など安全に直結する検査項目が実施されないまま、およそ1000台もの車両に合格証が発行されていたことが判明しました。

 

あなたの愛車も影響を受けているかもしれません。この期間に同店舗で車検を受けた方は、連絡を待つことなく店舗へ問い合わせてみてはいかがでしょうか。同社は該当する車両オーナーに対し、費用負担なしでの再検査を実施する方針を示しています。

 

「なぜこのような事態が起きたのか？」という疑問に対し、同社は業務量の増加に対応できる環境整備の失敗や、現場スタッフが困難を相談しづらい社風が背景にあったと説明。さらに、本来機能すべき内部監査体制が形骸化していたことも認めています。

 

今後の対策として、外部専門家による教育プログラムを導入し、法令遵守と倫理観の強化に努める意向を表明しました。私たちドライバーの安全を守るはずの車検制度の信頼回復に向け、業界全体での取り組みが求められています。

 

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