埼玉県で相次いでいた窃盗事件の容疑者として、ベトナム国籍の11名が警察に身柄を拘束された。10月から現在までに県内で発生した100件を超える窃盗事案との関連性が調査されている。被害総額は推定2000万円以上に上るという。

 

11月20日、所沢警察署に連行された男性容疑者の様子が報道陣に捉えられた。この人物は顔を手で隠し、うつむく姿勢をとっていた。32歳のファム・ホン・リン容疑者を含む4名のグループは、8月に茨城県日立市の不在宅に窓ガラスを破壊して侵入し、腕時計などの貴重品を持ち去った疑いがある。

 

「このような連続窃盗事件は皆さんの住む地域でも起こりうるものです。お住まいの防犯対策は万全ですか？」と捜査関係者は警鐘を鳴らす。

 

捜査の進展によれば、逮捕された11名は3つの別々の犯行チームに分かれて活動していた可能性が高い。驚くべきことに、これらのチームは互いに車両を交換しながら犯行に及び、共通の拠点を利用していたことも判明している。

 

特筆すべきは、犯行に使われた自動車の多くが車検期限切れの状態で、偽造ナンバープレートを装着していた点だ。このような巧妙な手口により、防犯カメラに記録されても真の所有者の特定が困難になる。

 

当局は東南アジア系の人物による大規模な犯罪ネットワークの可能性を視野に入れ、さらなる関連事件の洗い出しを進めている。容疑者たちの供述内容については現時点で明らかにされていない。

 

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