Haleonジャパン、ロート製薬、ミルボン 共同配送を開始、3社協業で物流改革へ
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Image: weekly-net.co.jp
オーラルヘルスケア製品や医薬品などの開発、製造、販売を手掛けるHaleonジャパン(野上麻理社長、東京都港区)は、ロート製薬(瀬木英俊社長、大阪市生野区)、ミルボン(坂下秀憲社長、東京都中央区)と、持続可能なサプライチェーン構築を目的とした物流効率化の取り組みとして、東陽倉庫(黒田城児社長、名古屋市中村区)の協力のもと3社での共同配送を8月から開始。
Haleonジャパンは、保管効率や製品仕様の制約により積み込み時に余剰空間が発生するなどの課題があったため、一層の効率化に向けて、配送ルートに共通性があった3社で製品を混載する共同輸送システムを構築。
このシステムにより輸送効率の最大化を図るとともに、CO2排出抑制、ドライバーの働き方改革など、サプライチェーンに関わる各企業の持続可能性へ貢献する。

パレットサイズや輸送量、製品安全の問題など、各社のさまざまな制約条件をクリアするため、共同配送に適した製品選定、積載技術の検証、品質テストを実施し、製造拠点と倉庫間をリレー方式でつなぐことで、積載効率の最大化、ドライバースイッチなど、長距離輸送でも過負荷なく運行できる体制を整えた。
週1回共同配送を実施した場合、積載率は13.7%向上し、輸送効率は年間でトラック102台(67.1%)削減、総輸送距離は年間1万5428km(38.6%)削減、CO2は32.8%削減につながる。
またこれらの輸送効率化により18.4%のコスト削減と1運行単価19.2%の改善に寄与する見通し。
現在月1便で実施している同スキームを週1便へ増便することで、定期化・安定運用を図るとともに、同取り組みで得た成功事例やノウハウを活かし協力企業を増やすことで拠点拡大を目指すとしている。
