6月に経営統合で最終合意した日野自動車(小木曽聡社長、東京都日野市)と三菱ふそうトラック・バス(カール・デッペン社長、川崎市中原区)はこのほど、新しい持株会社名を「ARCHION(アーチオン)」とし、2026年4月1日に事業を開始すると発表した。出資比率は、ダイムラー・トラックとトヨタ自動車がそれぞれ25%。新会社は、日野自動車と三菱ふそうの株式を100%保有する予定。

 

最高経営責任者(CEO)にデッペン氏、最高財務責任者(CFO)に三菱ふそう副社長のヘタル・ラリギ氏、新設する最高技術責任者(CTO)には小木曽氏が就任する。東京証券取引所プライム市場への上場を目指す。本社は東京都品川区に置く。

統合にともなって、国内トラック生産拠点も再編する。日野自動車の古河(茨城県古河市)、新田(群馬県太田市)、羽村(東京都羽村市)の3工場のうち、羽村工場を26年4月にトヨタへ移管し、三菱ふそうは川崎製作所(川崎市中原区)、中津工場(神奈川県愛甲郡)のうち、中津工場を28年までに川崎製作所へ集約するとしている。

 

三菱ふそうのデッペン社長は「アーチオンは、消費者のニーズに応える優れた製品とソリューションを提供することで、信頼の構築を目指す」と述べ、日野自動車の小木曽社長は「統合によるスケールメリットと、親会社であるダイムラー・トラックとトヨタ自動車の両方のリソースを使えるのが大きい。両社のブランドを磨いて、消費者へのサービスを強化していく」と話した。

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◎関連リンク→ 三菱ふそうトラック・バス株式会社