サントリーロジスティクス(髙橋範州社長、大阪市北区)はこのほど、横浜市緑区にある長津田配送センターで見学会を開催。今年4月から稼働を始めた自動搬送ラックを使い、トラックの滞留時間を削減した取り組みを説明した。

同センターでは、サントリーグループの飲料製品のピッキング割合が高く、ピッキング後のパレットを置く場所が不足していることや、それにともない搬送に時間がかかることが課題となっていた。

自動搬送ラックの設置場所は、それまで仮置き場として、ピッキング後の荷物を乗せたパレットが平置きされていた。そのため繫忙期などは、パレットを移動させることでトラックへの積み込みに時間がかかってしまっていた。

自動搬送ラックへは、ピッキング後にベルトコンベアに乗せるとQRコードが読み取られ、スタッカークレーンで指定のラックへ自動で送られる。自動搬送ラックは9列3段積みで重ねられるため、置き場所も広がるという。

今回の導入により、トラックへの積み込みにかかる時間を約3割削減、それにともないトラックの滞留時間を年間2000時間削減する見込みだという。

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