トランネクスト(塩澤佐智子社長、横浜市戸塚区)では、約1年前から安全品質部を設置。事故防止や物流品質の向上に努めている。荷役事故防止の面では、フォークリフト作業用のマニュアルを作成。傭車を含めたすべてのドライバーに配布している。また、同部のメンバーが荷役現場のパトロールを実施。事故の芽を摘み取る作業を続けている。啓発活動が功を奏し、今年に入ってから荷役事故の件数は大幅に減少している。

交通事故防止の面で、積極的に活用しているのがAI搭載型のカメラだ。AIの検知機能によって死角にある危険を認識できる。同社が採用しているのはKWD(同中区)が販売する「コーナービジョン」。左コーナーやキャビン前方など、大型車の死角であり、重大事故を招きやすい場所の確認を助ける。同社では複数の製品を検討したうえで採用を決めた。AIの検知機能はもちろん、歪みが少なく、視認性が高いことも決め手となった。他社のカメラでは不鮮明になりやすい場面でもクリアに見えるという。常時表示できることから、走行中の確認にも役立つ。ベテランドライバーからも好評で、「ないと不安」という声があがるほど。

同社では既存の車載カメラが壊れた際に置き換えを進めている。安全品質部の柴草行男顧問は「AIカメラは今後も進化していくと思う。交通安全において重要な役割を担っていくのではないか」と指摘する。

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