埼玉運輸支局はこのほど、UDトラックス本社(上尾市)で退職予定自衛官を対象とした大型トラック運転体験会&業界・企業説明会を開催し、県内の自衛官らが参加した。

同説明会には、埼ト協(瀬山豪会長)の会員事業者が企業説明ブースを置き、自衛官らに会社の説明を行う時間も設けられた。

説明会は昨年、国交省と防衛省が全ト協らと結んだ人材確保の取り組みの申し合わせにより企画されたもので、県では初の取り組みとなる。

團村聡支局長は「物流業界が自衛隊員の再就職先の候補になれば」として、運送業界の現状や、業界が取り組むドライバーの労働環境改善、トラック・物流Gメンの活動などを説明した。UDトラックスからも自社トラックについて説明があり、その後の試乗会では、大型トラックに自衛官が乗り込み、構内を運転した。

自衛官の再就職先をサポートする埼玉地域援護センター長の小田林朗友一等陸尉は、今回の説明会を「トラックの性能や運送業界のことをよく知る機会となった」とし、「運送業界を再就職先として希望する自衛官が、大型免許を持っているという強みを活かして活躍してもらえれば」と話した。